「プレミアム商品券事業」を立ち止まって考えてみる

西東京市でも、先日(9/13)プレミアム商品券である「コスモス商品券」が発売されました。発表によれば、16か所の販売所のうち、ほぼすべての15か所で午前中に完売、残る1か所も12時半過ぎには完売という盛況ぶりだったようです。これだけを見れば市民のニーズも高い事業と言えるかもしれませんが、私個人はこの事業を懐疑的な視点で見ています。立ち止まって考えてみましょう。

○プレミア分を誰が払っているのか
コスモス商品券は10000円を払うと12000円分が買える仕組みで、20%お得ということになります。さて、この2000円分を負担しているのは誰でしょうか。今回の場合は国の緊急経済対策によるもので、出どころは国の予算ということになります。平たく言えば国民の税金ないし将来世代への借金によるものです。将来にツケをまわして今の世代が「プレミア」を受け取るって、どうなの?と単純に疑問に思うわけです

○効果はあるのか?
事業の狙いは、個人消費の拡大と地域経済の活性化です。プレミアがついてお得なので、その分いつもより高いお肉を買いましょう!となったらまあ成功なんでしょうが、そんなにうまくいくでしょうか。もちろん、中にはこれを機に何かを買ったり、普段は行かない商店街のお店を訪ねる人がいるかもしれません。しかし、大手チェーン店でも広く使えますし、景気よく使う人ばかりではないと思うんです。もしこの商品券を買った人が、普段と同じような買い物を続けるのであれば、効果は期待できません。

○発行にかかるコスト
商品券を発行し、この事業を進めるためには当然コストがかかります。2000円分のプレミアを一市民に届けるために、さらにお金がかかるわけです。商品券の印刷代から始まり、市民に周知するための広報経費、販売や換金にかかる人件費など、具体的な額まではわかりませんが様々なコストがかかります。そして金額としては表しにくいですが、わざわざ日曜日の朝から並んで買いに行く市民のコストもあります。それで買えたならまだいいですが、朝から並んだのに買えなかったとすれば、本当に何の得にもならない話です。

このように、商品券事業は単純に賛成できない側面を持っていると思います。発売日が一日に限られていることで、買えた人・買えなかった人・買いに行けなかった人の間で不公平感も生まれますし、この事業が繰り返されていくと、市民の間にはこの商品券の発行を織り込んだうえでの消費行動、具体的には発行前の買い控えなどが起こる危険性も高まります。

一時的なカンフル効果を狙っての事業としては一定の効果があるとは思いますが、いつまでも継続的に続ける事業ではないのではないか、と考えています。