令和元年第4回定例会議決結果一覧&委員会審査報告

12月13日に令和元年第4回定例会が終わりました。恒例の個人別の議決結果一覧を掲載します。議会事務局にて賛否の状況を確認のうえ作成していますが、万が一間違いがありましたらお知らせください。見ての通り議案についてはほとんどが全会一致であり、激しく対立するような案件はありませんでした。また、第4回定例会は会期が短く、委員会の様子をお知らせする前に最終日を迎えてしまったため、この機会に触れておきます。

上記、クリックで拡大

【12月6日・13日 企画総務委員会】
6日に議案2件、13日に議案2件が審査されました。6日からYouTubeを使った配信が始まったため、私もYouTubeを通じて傍聴しました。

①西東京市手数料条例の一部を改正する条例
都市計画に関する証明のうち、「都市計画道路、用途地域、高度地区又は防火地域に関する証明」について従来の300円から2000円に改める内容です。現地訪問等にかかる時間から人件費に基づく原価計算を行うと6400円となり、かい離率が大きいことから見直したとの説明がありました。

結果:賛成全員で可決

②西東京市財産価格審議会条例の一部を改正する条例
③西東京市行政不服審査に関する条例の一部を改正する条例

令和2年2月の組織改正に伴い、審議会等の庶務担当部署を変更するもので、内容自体は単純なものでしたが、③については配布された議案関係資料に誤りがあり、一旦資料を撤回の上後日審査をする異例の展開となりました。誤りの内容は、「令和2年」とすべきところを「令和元年」と誤記するという言わば凡ミス。しかし、直前の第3回定例会で不適切な事務文書が問題となり、検討委員会が開かれる中で起きた事案だったこと、またこれを起こしたのが総務法規課だったことから、多くの議員が質疑を行いました。

結果:賛成全員で可決

④西東京市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
東京都人事委員会の勧告に沿って、特別給を0.05月分引き上げ、勤勉手当として配分するための給与条例の改正です。これによる影響額は約1900万円であるとの説明がありました。

結果:賛成全員で可決

【12月6日 文教厚生委員会】
議案5件、陳情2件が審査されました。こちらもYouTubeを通じて傍聴しました。

①西東京市福祉事務所設置条例の一部を改正する条例
②西東京市保健福祉審議会条例の一部を改正する条例
③西東京市消費者センター条例の一部を改正する条例
④西東京市立学校給食運営審議会条例の一部を改正する条例

①と③は保谷庁舎機能の再配置に伴う住所の変更、②と④は組織改正に伴う庶務担当部署の変更です。

結果:賛成全員で可決

⑤東伏見コミュニティセンターの指定管理者の指定について
令和元年度末で指定管理の期間が切れるため、令和2年度からの3年間、引き続き東伏見コミュニティセンター管理運営協議会を指定管理者に指定するというものです。

結果:賛成全員で可決

次いで下記の陳情が審査されました。

身体障害者のEV電気自動車補助金に関する陳情
身体障害者が乗るEV電気自動車の電気使用量補助金の支給、田無・保谷両庁舎にEV急速充電器の設置を求める内容でした。西東京市には「心身障害者自動車燃料費助成事業」があり、ガソリン・軽油に関しては領収書の添付により一定の助成金が支給されますが、陳情者はEV車に乗り換えたため、この支給が受けられなくなったのです。執行部からは充電に要した電気料金の正確な把握が困難なため制度の創設は難しい、田無・保谷両庁舎にはすでに無料の充電器が設置されているという意見が示されました。
質疑では、趣旨は分かるが他市でも事例がなく今すぐの制度化は難しい、引き続き調査研究が必要であるという意見、現在の要綱そのままではできないとしても、目的をかなえるために制度を見直していくべきという意見が出されました。

結果:賛成2(かとう-ネット、森て)、反対7(遠藤-自民、田中-自民、浜中-自民、小幡-公明、保谷-共産、中村-共産、佐藤-立憲)不採択

この陳情については本会議でも残念ながら不採択となりましたが、田村は賛成の立場を取りました。賛成討論では、「実現には困難な点があるという部分にフォーカスして不採択とするのか。あるいは、困難さがあることを認識しつつも、少しでも陳情者の願意にかなう方向で対応するよう、積極的な検討を求めるという視点から採択とするのか。私は、本陳情については後者を選択すべきと考えます」と述べました。反対に回った議員の中にも趣旨には賛同できる議員が多かったと思うので、残念です。

2020年度国民健康保険料の引き上げを行わないこと、子どもに係る均等割保険料軽減措置を求める陳情

国民健康保険運営協議会に諮問をしている最中のため、答申が出るまで継続審議とした上で可否を判断すべきということから、継続審査となりました。

【12月9日 建設環境委員会】
田村が所属する委員会です。議案19件の審査と、所管事務調査として台風被害について担当部署から報告を求めました。議案数は19件ですが、うち12件が市道に関することなのでこれをまとめて8項目として説明します。

①西東京市都市計画審議会条例の一部を改正する条例
②西東京市建築審査会条例の一部を改正する条例
③西東京市交通安全対策会議条例の一部を改正する条例
④西東京市市道の構造の技術的基準を定める条例の一部を改正する条例
⑤市道路線の認定について×10件、市道路線の変更について×2件
⑥西東京市下水道条例の一部を改正する条例
⑦西東京市下水道審議会条例の一部を改正する条例
⑧西東京市消防委員会条例の一部を改正する条例

①②③⑦⑧は、いずれも組織改正に伴う庶務担当部署の変更で、議案そのものは特に問題となるものではありませんでした。しかし、③についての私の質疑の中で、交通安全対策会議の議事録が、平成18年度に実施したものを最後に、ホームページ上で公開されていないという事実が明らかになりました。
この件につき、なぜ掲載されていないのか調べてほしい旨と、今後は特別に非公開とする理由がないのであれば公開すべきだと述べたところ、委員会から2日後の12月11日に、平成23年度及び平成28年度に行われた会議の議事録がホームページ上に掲載されました。
早急に対応していただいたのはいいのですが、逆に言えば、これまで掲載されていなかったことについては、特段の理由がなかったのではないかとも思われます。単純な掲載漏れ等の理由で長年にわたってこの状態が放置されていたのだとすれば、看過できない問題です。
本会議の採決の前にも、審議会等の開催状況が公開されることは、市民が行政の動きをチェックするために大変重要であり、今後も議事録については適時適切な方法で市民に公開するよう意見を述べた上で賛成としました。

④は市道の構造の技術的基準を定める条例の中に、自転車通行帯に関する規定を加えるもの、⑤は宅地開発による道路の寄附に伴い、新たな市道の認定または変更を行うもの、⑥は「成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律」の公布に伴い、成年被後見人等は指定下水道工事店の指定を受けることができないという規定を削除するといったものです。

結果:賛成全員で可決

令和元年台風第19号対応について

危機管理室から台風第19号への対応や被害状況について報告があり、質疑が行われました。自主避難所の体制や開設・周知のタイミングについては様々な課題があったと思いますが、その点はすでに一般質問で多数の議員が指摘していたので、私からはそれ以外の点を聞きました。具体的には、道路冠水が15件あったとのことだが、通行に支障が出るような冠水はあったのか、職員の参集にあたって、公共交通がストップしている状況で支障はなかったのかを聞きました。道路冠水については通行規制などはなかったとのことですが、5センチから最大20センチ程度の冠水があったとのこと。同じような場所が冠水しているのであれば、都道等も含めて対応を進めてほしいと要望しました。

【12月13日 予算特別委員会】
下記の補正予算が審査されました。

令和元年度西東京市一般会計補正予算(第5号)

企画総務委員会で決定した職員人件費の増加分の財源として、財政調整基金からの繰入金を800万円増額補正するといった内容です。市長が示す予算編成方針の基金残高の回復という観点から考えれば、例年通りだからと財政調整基金を取り崩すのではなく、予備費で対応する道もあったのではという質疑がありました。

結果:賛成多数(納田委員は反対)可決

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