【書き起こし】一般質問 リーダーの資質、マスクの備蓄、HPの更新状況他

3月16日に行った一般質問の質疑の内容を書き起こしました。なお、インターネット中継をもとに書き起こしたもので正式な議事録ではありませんのでご承知おきください。また、実際には全項目を一括して質問→一括して答弁→再質問から一問一答の流れなのですが、読みやすくするためすべて一問一答となるよう順序を並べ替えてあります。あわせてご承知おきください。

もくじ
0. 所見 新型コロナウイルスへの対応と議会の権能について
1. 市長が残り任期で成し遂げたいこと、リーダーに求められる資質について
2. マスク、消毒液の備蓄状況と医療機関等への配付予定について
3. 田無第二庁舎完成後の避難訓練、統合庁舎位置の決定時期について
4. ハザードマップの全戸配布予定、防災センターが浸水予想エリアに入ったことについて
5. 令和3年度の中央図書館・田無公民館の耐震改修による活動場所不足について
6. ホームページの更新、掲載情報の確認・見直しについて

0. 所見 新型コロナウイルスへの対応と議会の権能について

【田村】
ひとこと所見を述べます。新型コロナウイルスへの対応として、一般質問が行われないといった議会もある中、質問の機会が確保されたことは大変よかったなと思います。市民生活が大変な状況の中ではございますが、二元代表制のもとでの議会の権能をしっかりと果たしてまいりたいと思います。

1. 市長が残り任期で成し遂げたいこと、リーダーに求められる資質について

【田村】
まず、市長の政治姿勢について伺います。
丸山市長の2期目の任期も残り1年を切りました。取り組むべき課題は山積していると思いますが、残された任期で「これだけは成し遂げたい」と考えることを、あえて1つ挙げるとすれば何かお教えください。
また、来年には市長選挙が行われる予定ですが、次の4年間を担うリーダーに求められる資質とは何だと考えるか、市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。

【市長】
まず、令和2年度の取り組みについてでございますが、本定例会の初日にあたり、令和2年度の市政運営の基本方針について所信として、施政方針を述べさせていただきました。その内容がご質問の答えとなりますが、あえて申し上げれば、総合計画・後期基本計画の中に定めた、「多世代交流」「健康なライフスタイルづくり」「拠点づくり」の3つからなる「健康都市プログラム」を念頭に、健康なまちづくりを進めてまいりたい、そのように考えているところでございます。
また、求められる資質とのご質問でございますけれども、市政運営について明確な方向性を示し、市民の皆様、市議会の皆様のご理解とご協力を得ながら、職員の先頭に立ち、市民のための市政を前に進めることができる、このことが何よりも大切であると捉えているところでございます。

【田村】
市長にお尋ねをさせていただきたいと思います。一つだけということで申し上げまして、確かに一つというのはなかなか難しいということで、施政方針読んでください、そこで話したよというお話でございましたけれども、2月28日というところでございました。健康とオリンピックから始まる施政方針でございましたけれども、いまそのどちらも危機に直面しているのかなというところであります。また、お答えとしては健康なまちづくりということで、一貫して市長の姿勢ということでございましたが、個人的な感想としては、この厳しいこれからの経済状況の中で、やはり財政の問題が一番大事なのではないか。あるいは、これからの将来展望ということで言うと、例えば子どもにやさしいとかですね、そういった少し特色が出てきてもよかったのかなという感想は持ったところでございます。
それで、一つこれぜひ市長に再質問させていただきたいと思っておるんですが、リーダーに求められる資質ということでお尋ねをいたしました。市政運営について明確な方向性を示す、市民・市議会の理解と協力を得ながら職員の先頭に立つ、そして市民のための市政を前に進めると。これが市長の述べられた資質ということでございましたが、市長ご自身は、今ここでお話しになった資質、市長ご自身は持っていらっしゃると、ご自分のご認識で結構でございますので、どうでしょうか、市長はいまこの資質を十分持ってやっているというご認識かどうか、ぜひお答え願えないでしょうか。

【市長】
7年前、市民とのお約束をしたのは、「次世代への責任」と、このワンフレーズでございます。それはその時の、市の財政状況、これから見通す厳しさ、それを踏まえた上で、次の世代である子どもたちにバトンタッチが責任を持ってできるかどうか、というようなことを訴えてまいりました。市長になってから7年経ちましたけれども、その考え方は変わりません。資質に私が合ってるかどうか、これは私が決める話ではございません。

【田村】
ありがとうございます。非常にいまいい言葉が聞けたなという風に個人的には思っています。なかなかこの間、コロナウイルスの対応等々、あるいは議会の対応等々も見てですね、本当に明確な方向性を市長の言葉で示してほしいなという場面で、なかなかそれが出てこない、職員の先頭に立つと言いながら、なかなか、この答弁も部下に任せている、これが先頭に立つリーダーの姿なんだろうかというような思いを持っていたところであります。
今みたいなですね、こういったお話をぜひ議会でもさせていただければいいなと思っています。まさにその資質の部分はですね、これからの残り任期の中で、市民の皆さんが判断をしていくことになるんだろうと思っておりますので、ぜひこれからの議会の中でも、市長とこのような議論をさせていただく場をもっともっと作っていただきたいなということを要望させていただきたいと思います。

2. マスク、消毒液の備蓄状況と医療機関等への配付予定について

【田村】
次に、感染症対策について一点だけ伺います。
マスクや消毒液の品薄状態が長期化をし、早朝からドラッグストアの前に行列ができるといった事態となっております。特に医療機関や福祉施設等にとってはその活動を継続できるか否かの瀬戸際になっているところもあり、事態は深刻です。近隣市では市が保有するマスクを配布したといった事例も聞くところです。
危機管理課では医療用のN95マスクを持っていると承知しておりますが、職員用のものも含め、マスクや消毒液について本市ではどの程度の備蓄があり、今回の新型コロナウイルス感染症対策でどの程度使用したのかについて教えてください。

【市長】
職員用のサージカルマスク及び消毒液につきましては、職員の感染症予防対策として備蓄しており、各課の要請に応じて配付しているところでございます。配付につきましては、季節性インフルエンザに対応するため、年末にマスクは約5万枚のうちその半数を、消毒液はその全てを配付したところでございます。さらに、マスクにつきましては、新型コロナウイルス感染症に対応するため、窓口や施設などを中心に、追加配付しているところでございます。
今後も新型コロナウイルス感染症対策として、マスクの需要が増加することが予想されますので、その使用については慎重に対応してまいりたいと考えております。

【田村】
マスクについてはもともと5万枚持っていた職員用のものとしてあるものの半分を年末に配付、その後も配付を続けているんだというご答弁でございました。それで、できればですね、市内の医療機関等々にもなにか配布等できないのかなということを伺いたかったんですが、今日実は、東京都からの提供のマスクについて、2000枚、医療機関に配付をしたんだというのが今日の発表だと思いますがありました。
市としても、なかなか残り潤沢というわけではないのかなと思うんです。確かに職員の感染症対策も当然重要でありまして、職員がかかってしまっては、市政の継続が難しくなるということであります。市民生活に影響が出てくるわけであります。ただ同時に、医療機関であるとか、あるいは重症化リスクの高い方、もともと疾患があってマスクが必要だという方もいらっしゃる。こういった方のところに何とか少しでも、お届けしたいなという思いを持っているわけであります。今後対策本部の中で、この市が保有しているマスクについても、今後例えば医療機関等々、配布するような可能性があるのか、そのご検討などされていらっしゃるのかどうか、その点一点伺えればと思います。

【総務部長】
職員用のマスクということで私の方からお答えをさせていただきます。
現在コロナウイルス対策ということで、在庫の部分をかなり職員の方に配布させていただいております。本日も一部部署につきまして追加配布しているところでございます。残り若干ございますが、こちらにつきましても、いま市としましても、新たに入手するという…発注もできない状況でございまして、これを非常に有効に活用しなければならないという風に思っております。そういった意味におきまして、この使い方につきましては、現在慎重に検討しているところでございます。

【田村】
ありがとうございます。もしご検討いただけるようであれば、ということでお願いしたいと思います。いまネット等見ますと、手作りのマスクの作り方なんかを紹介したりということもあります。実は私も色々な職員の方とお話をする中で、手作りのマスクをつけられているような課長さんもいらっしゃって、できればサージカルマスク、必要な人のところに届けたいんだという思いを持ってそのようなことをされているという方もいらっしゃって、わたくし非常に感銘を受けたところでございます。
今回の件がある程度収まってからということになるとは思いますけれども、例えばいま、大きな地震が来たらなんていうことを考えますと、非常に恐ろしい部分があります。複合災害というような可能性もあります。避難所での感染症の蔓延、こういったこともあり得ますので、災害用の備蓄という面でも、ご検討いただきたいなということを申し上げたいと思います。

3. 田無第二庁舎完成後の避難訓練、統合庁舎位置の決定時期について

【田村】
次に、庁舎統合と田無第二庁舎開設について伺います。
田無第二庁舎の完成により、保谷庁舎側の正規職員定数の約5割が田無庁舎側に移転したとの答弁がありました。市民広場がなくなり、敷地が手狭になる中で職員数が増えた現状において心配なのは、災害時の避難です。
火災や大規模な地震等が発生した際、庁舎内にいる職員・来庁者は屋外の安全な場所に避難する必要があります。新たな田無第二庁舎の避難経路の確認も含め、早期に避難訓練を実施すべきと考えますがご所見を伺います。
そして、これは繰り返しになりますが、新たな庁舎位置が決まらないことが、保谷庁舎の敷地活用や、中央図書館・田無公民館の今後にも影響していると考えます。市長の決断次第ではないかと思いますが、市長の任期中に方針を示すおつもりがないかどうか伺います。

【市長】
田無第二庁舎の開設に伴う火災発生時などを想定した避難訓練につきましては、令和2年度の早い時期に実施したいと考えております。避難経路につきましては、火災が発生した場合には、執務室内の職員が来庁者の方を誘導し、来庁者の方と職員が最寄りの非常口から速やかに屋外へ避難できることとしております。また、震災時の場合には、同じく執務室内の職員が来庁者の方を誘導し、田無庁舎敷地西側出入口付近に避難し、施設の安全が速やかに確認できた場合には、一時滞在施設に移動することとしております。
また、統合庁舎の位置につきましては、令和5年度までに決定したいと考えており、決定に向けては、引き続き市民の皆様への丁寧な情報提供と意見聴取に努めてまいります。

【田村】
これはほぼ毎回同じご答弁になるので、というところなんですが、避難訓練についてぜひ早期にということで実施をお願いしたいと思います。特にその避難する場所として、田無庁舎敷地西側の出入口付近ということで、きらっとの南側というんでしょうか、非常にこう、立体駐車場というんでしょうかがあって、非常に私としては狭い場所なのかなという風にも思っております。これは、実際やっていただいて、本当にそこに職員の方がうまく避難できるのかどうか、場所として手狭でないのかどうか、このあたりはまず一回やっていただきたいなということをお願いしたいと思います。

4. ハザードマップの全戸配布予定、防災センターが浸水予想エリアに入ったことについて

【田村】
次に、ハザードマップ改定について伺います。
対象降雨を1時間153ミリ、総降雨量690ミリの想定最大規模降雨とし、メッシュサイズも細かくなった、西東京市浸水ハザードマップの配布が本年1月23日から始まりました。これまで浸水が予想されていなかった箇所が新たに浸水予想エリアになるなど、すべての市民の皆さんに知っていただきたい情報でありますが、全戸配布等の予定はないか伺います。
また、新たな浸水予想エリアの中に保谷庁舎、防災センターも入っております。万一の際、浸水する可能性があるエリアに防災センター、災害対策本部があることが適切なのか、また今後の統合庁舎の位置の検討に影響を与えるのかどうかを伺います。

【市長】
西東京市浸水ハザードマップにつきましては、以前から、基礎データとなる浸水予想区域図の改定を東京都へ要望しており、昨年5月に石神井川および白子川流域浸水予想区域図が改定されたことに伴い、昨年の12月に改定をしたところでございます。
新たなハザードマップの市民の方への周知につきましては、ホームページ、市庁舎、および図書館などで配布させていただいているところであり、全戸配布につきましては、次回の便利帳更新時に引き続き実施したいと考えております。
また、防災センターにつきましては、想定浸水深0.1m~0.5mの区域内への立地となりましたが、現状の防災センター機能に直ちに影響を及ぼすものではないと判断しているところでございます。なお、想定浸水区域に立地していることを鑑み、河川などインフラの整備状況などを注視しつつ、リスクを踏まえ、適切な予防策の検討につなげてまいりたいと考えております。

【田村】
次の便利帳ということではございますが、早期に周知が進むようにぜひお願いをしたいなと思います。それから防災センターについて、0.5mまでの区域内であるということで直ちに影響を及ぼすものではないということでございますけれども、適切な予防策ということで、それを取っていくことがいま求められるのかなと思います。

5. 令和3年度の中央図書館・田無公民館の耐震改修による活動場所不足について

【田村】
次に、中央図書館・田無公民館の耐震改修について伺います。
すでに同僚議員からも多数指摘がありますが、耐震改修が予定される令和3年度は、地域の活動場所不足が大変深刻です。十分な活動場所が確保できると認識しているのか、改めて伺います。そして、この工事はどうしても令和3年度に行わなければならない工事なのか、工事期間の変更はできないのかについてもあわせて伺います。

【教育長】
公民館の活動場所の確保についてでございますが、全館で利用区分の見直しを行い、利用できる部屋の枠を増加することで、田無公民館休館中においても他の公民館で活動できるよう検討を進めてまいります。
令和3年度の工事実施につきましては、令和2年度までに耐震化率100%とすることを目標とした西東京市耐震改修促進計画に基づき、施設の安全性の確保から、施設の利用につきましては令和2年度末までとしており、工事期間の変更はできないものと認識しております。

【田村】
公民館全館で利用区分を見直すということでありますけれども、なかなかこの田無公民館で活動されていた方が、じゃあ保谷駅前でやりましょうとか、ひばりの公民館でというのはなかなか難しいのかなと思っております。現実には近いところで言うと柳沢、あるいは芝久保、こういったところではないのかなと思うんですけれども、現状なかなか厳しいのではないかと思っています。また、先ほど耐震の計画の話がありまして、耐震改修促進計画で決まっているというお話がありましたけれども、そのことと、市民の活動場所を奪ってしまうということをどう天秤にかけていくのかなということだと思いますので、私としては、少なくともこの令和3年度というところについては、再考をお願いしたいということを申し上げておきたいと思います。

6. ホームページの更新、掲載情報の確認・見直しについて

【田村】
最後に、ホームページについて伺います。
市民への情報発信について質問をいたしますと、必ずと言っていいほど「ホームページで公開している」という答弁が返ってまいります。今回の新型コロナウイルスへの対応でも、多くの市民がホームページを利用しております。必要な情報が適切に、正確に掲載をされる必要があります。そこで、更新のタイミング、判断はどのように行われているのか。定期的に掲載情報の見直し、確認は行われているのかについて伺います。

【市長】
はじめに、ホームページの更新につきましては、掲載情報を所管する担当課において作成し、所属長の承認を受け、随時公開の手続きを行っております。
次に、掲載情報の見直し、確認については、必要に応じ担当課による見直しを行い、最新の情報に更新するほか、各種計画書の掲載など、一部の変更する必要のない情報を除き、毎年掲載情報の確認を行う機会を設け、情報の更新に努めております。

【田村】
掲載情報の確認・見直しをしているということでありましたが、本当にチェックできているんでしょうか。昨日、少しホームページを見させていただきました。
例えば、西東京マップというコンテンツがございます。この中には様々な施設や医療機関、 カテゴリで検索できるんですが、昨日確認したところ、いま診療をしていないと思われる医療機関が出てまいりました。また別の事例としては、健康福祉のページに、お出かけ情報地図というものがございます。2006年にこれ公開されているものなんですけれども、14年前の情報であります。はなバスの路線であるとか、あるいはひばりが丘駅北口のバリアフリー化についても反映されておりません。お出かけ情報地図とは、障害のある方、お年寄りの方、お子さん連れの方をはじめ、すべての市民がお出かけするときに役立つバリアフリー情報をまとめた地図だということになってるんですが、これが古い情報のままというのはさすがにまずいのかなという風に思っております。
またですね、もう一つ、キッズページがございます。このキッズページの中にも色々な子どもたち向けの…いま子どもたち休校で、こういったもの見る方もいらっしゃるかもしれませんが、西東京市クイズというようなページがございます。で、これ、わざわざお答えいただくほどの質問ではないんですけれども、実はこういう問題がありまして、「西東京市の人口は何人ぐらいかな?」という質問があるんです、この中に。で、まあ「何人ぐらいかな」なので、約何万人ということで答えとしてはいいと思うんですけれども、これ答えとしては約何万人と答えるのが適切でしょうかね。すごく簡単な質問ですが、お答えいただけますか。

【企画部長】
すみません、いまキッズページの詳細記憶してないんですけれども、基本的には20万人というのか、あるいは千人単位で20万5千人というのか、どちらかだと思います。

【田村】
ありがとうございます。そうですよね。私でも約20万人と答えるか、あるいは20万5千ということで。ところが、この問題の答えを見ますと「約19万人」という風になっております。市長はいつもあいさつで人口のことをお話になります。20万人になった、20万5千人になったとお話をされます。西東京の子どもたちが、このページを見て、ああ西東京の人口19万人なのかなという風に思うとこれちょっとまずいのかなと思います。これ、3択クイズになっていますので、その中ではね、まあ19万人かなということで大人の判断で選べるんですけれども、ちょっとこれはね、まずいのかなと思います。キッズページだからということで、もしかしてチェックが十分届いてなかったんだとすれば、それはまた問題かなと思っております。
市のホームページは個人が発信するものとは違います。より信頼度が高いものでなければならないと考えております。先ほど、適宜チェックしているということでありましたけれども、不十分なところがあるのではないかと思いますので、しっかりとチェックをしていただきまして、これからも適切、正確で、効果的な情報発信を続けていただきたいということをお願いして私の質問を終わります。

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