都市農地は「開発の対象」から「保全すべき緑地」へ

今日は都市計画審議会に出席しました。内容は都市農地に関連した報告が3件。一般に「緑が多い」と認識される西東京市ですが、実は1人あたりの公園面積は1.3㎡しかなく、東京都区部の3.0㎡と比べても半分以下。ではなぜ緑が多いと認識されるのかというと、公園+農地の面積にすると1人あたりの面積は一気に9.8㎡になり、東京都区部の3.5㎡を一気に逆転するからです。つまり、「緑が多い西東京市」の大半を支えているのは農地なのです。

しかし、現実には開発等によって農地は年々減少しています。今年度も農業従事者の死亡・故障などを理由に生産緑地は1.7ha減少する見込み。そんな中、都市計画審議会では「都市農地の保全と価値創造に関する提言」という提言書をまとめ、市長に建議しました。都市農地をまちにあるべきグリーンインフラとして捉え、緑地・農地と一体となったまちづくりを庁内横断的に進めることや、農地保全のための資金調達プログラムの検討などを含む内容です。出席した委員からも市として積極的な取り組みを期待する声が多く出されました。

都市農地はかつての「開発の対象」ではなく「保全すべき緑地」と捉えられるようになりました。今回の提言を市長も前向きに受け止めてくれているとのことなので、次年度の予算・事業の中に少しでも内容が盛り込まれることを期待します。

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