早くも4回目の補正予算 感染症対策の増額と事業の大幅な中止

今日の予算特別委員会では補正予算(第4号)を可決。いずれも新型コロナウイルスに関連する内容ですが、まだ6月なのに4回も補正予算が出てくるのは異例のハイペースです。と思っていたら今議会最終日の23日には5回目の補正予算が出てくるとか。

今回の補正予算の内容は大きく分けて2つの中身に分けられます。

①新型コロナウイルス感染症対策に関わるもの
国の交付金や東京都の補助金を充て、予算が増額されます。
・職員用マスク、消毒液の購入 864万5千円
・障害福祉課関係の各種手続き等の郵送化 342万3千円
・こどもの発達センターひいらぎ利用者へのメール配信サービス構築 26万円
・保谷保健福祉総合センターでの効率的な換気や消毒のための環境整備 388万2千円
・私立幼稚園及び保育園等への消毒液等感染症対策費用の補助 4387万5千円
・保育園登降園管理、保護者との情報共有システムの導入 454万6千円

②事業の中止に関わるもの
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で中止されるもので、予算が減額されます。
今回中止により予算が減額される主な事業は以下の通りです。

・西東京市誕生20周年記念事業及び関連事業
・保谷庁舎解体工事
・旧市民会館解体工事
・市民まつり
・市民文化祭
・小学校の演劇教室、音楽鑑賞教室
・多摩六都文化事業
・学力向上対策事業
・広島平和記念式典市民参加事業、夏休み平和映画会
・市町村総合体育大会

この他、介護保険の低所得者保険料軽減のための繰り出し金が増額され、差引で6億6489万6千円の減額補正となりました。これだけ聞くと手元に使えるお金が増えた!と思ってしまうのですが、減額の多くは地方債(借り入れ)を減らしたものなので、手元のお金はあまり増えていません。それにしても、一度は必要な予算として議会で認めたものをこれほど大幅に減額するのは異例だと思います。

私は次のような質問をしました。

質問:西東京市誕生20周年にあたるのは当然今年度だけだが、市民が20周年を感じられる企画は何も行わないのか。
答弁:予算をかけず、広報的な内容のものを考えている。

質問:先日の一般質問で、市民まつりや市民文化祭の中止に関して、市長は「市民の発表の場などの機会の提供に関して、今後関係者等と意見交換していきたい」と答弁した。予算がなくなってもできるのか。
答弁:こもれびホールの指定管理者と相談している。4月の実行委員会で市民文化祭としては行わないと決定しているので指定管理の枠組みの中でできることを考える。

質問:夏休み平和映画会はソーシャルディスタンスに配慮すればできるのではないか。
答弁:上映作品の決定は5月頃にしている。会場の3密の懸念や、広島の式典の報告も兼ねていることから市民の会とも協議して中止を決めた。

質問:学力向上対策事業は夏休みの小中学校で補習授業を行うもの。学習の遅れが懸念される今年こそ必要ではないのか。
答弁:夏期休業の短縮もあり難しい。従来150名の定員で行っていた事業だが、今年度は学習等サポーターの配置により全員に支援をするという考え方だ。

質問:すでに延期が決定しているオリンピック・パラリンピックの関連経費が削られないのはなぜか。
答弁:東京都から補助金の扱いなどについてまだ連絡が来ていない。今後適切な時期に対応する。

質問:今回中止が決まり減額されたもの、まだ予算上残っているものの判断理由は。
答弁:緊急事態宣言が出た段階で市の行事は原則中止または延期となった。各課で事前に準備の必要があり実施が難しいもの、時期を見直すなど他の方法が考えられるものなどを検討してもらった。

質問:今回減額となった事業であっても、今後の検討により別の形で実施すべきと仮に考えた場合、再度補正で予算をつけることはあり得るのか。
答弁:予算を上程した場合にはそれが市の判断だと考えてほしい。

その場で答弁を聞き取っての走り書きのため、不正確かもしれないことをご承知おきください。答弁した職員の方が見ていましたらこっそりと訂正のご連絡をお願いします(汗)

意見として言ったのは、このような事態になると人の生き死にに直結しない事業、市民活動であったり文化、芸術、スポーツなどが影響を受けてしまうが、市民生活を豊かにするという点では非常に大切なものだということ。多くの予算をかけられる状況にないことは分かるが、やり方の工夫(例えばオンライン上での市民活動や作品を発表する場を作れないか、と提案しています)によりできることを考えてほしいと主張しました。

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