全国地方議会サミット2019~チーム議会が地域をより良くする~その1

8月1日・2日、東京ビッグサイトで開催された「全国地方議会サミット2019」に参加してきました。2日間の講演、パネルディスカッションのテーマは以下の通り。

「なぜ今“チーム議会”が必要なのか」
「NHK地方議員2万人アンケートのホンネ」
「チーム議会に職員だからできること」
「AI・ICTで議会の未来を切り拓く」
「チーム議会の視点から見る議会・議員の役割」
「チーム議会の実践と課題」
「チーム議会の視点から首長との関係を考える」
「チーム議会の視点から選挙のあり方を考える」
「チーム議会の視点から市民との関係を考える」
「国会は地方議会をどう見ているか」
 
ご覧の通り、今回の大きなテーマは「チーム議会」です。議員が個別に執行部に質問するだけでは弱い。議会として意思決定することの重み、議会としてまとまって執行部に提言する力。議員一人では空気銃だが、議会としてまとまればバズーカ砲になる。議員活動ではなく「議会活動」をどれほどやってきたか?といった問いかけでスタートしました。

■議会事務局職員によるパネルディスカッション
議会事務局職員は誰のために働くのか?議員のためではない。憲法15条「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」。他部署と同様に「市民のために」働くのだという話。だから職員の立場からも発言していい。

■片山善博元総務大臣の講演
議会は企業の取締役会や裁判所に似ている。会派や派閥で仲たがいすることはない。首長が出したものだからと無批判に賛成しては冤罪を生んでしまう。参考人招致をするとか、きっちりと証拠固めをするプロセスが必要だ。議会の役割は質問ではなくて決めること。提案したのは市長でも、決めたのは議会。責任を持たなくてはいけない。自分が反対した場合でも、その決定に従っているのか、無駄はないか、見直せないかチェックを続ける責任がある。条例の説明は本来ルールメーカーである議会(事務局)がすべき。例規集は議会で管理せよ。

■議会改革の先進自治体(北海道芽室町、三重県四日市市、愛知県岩倉市)の議長によるパネルディスカッション
芽室町 情報公開・住民参加・機能強化が3つの柱。SNS(Facebook、LINE、Twitter)を通じての情報発信。会派は存在しない。期の若い議員が多く、議会改革はやるのが当たり前という意識。
四日市市 2000年に初当選議員7人による新会派ができた。正副議長立候補制、議員間討議がなぜないのか?等を問いかけ議会改革が進展。現在では議員政策研究会を作り、毎年3~4テーマの分科会を作り、年間5~10回程度の議論を経て条例提案につなげている。複数分科会に参加する議員もいる。
岩倉市 平成23年に議会基本条例が成立。議会報告会を年2回実施したが、あるとき参加者が1名という会があり衝撃だった。そこで定例会後ではなく定例会前に開催。決まったことの報告ではなく市民の意見を反映させますとした。個人の質問ではなく「委員会代表質問」を実施。執行部に重く受け止められている。

まだまだ続くのですが、長くなりそうなので一旦ここまで。続きはまた書きます!

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