2月15日(土)16日(日)は、男女平等推進センターパリテで「第12回パリテまつり」が行われました。様々な体験、展示、講座が開催された中から、3つの講座に参加しました。
①講座 障がい者とそれを支えるひとたち
西東京市障がい者福祉をすすめる会会長である根本尚之さんのお話を伺いました。ご自身の息子さんが脳性麻痺の障がいをもって生まれたことをきっかけに地元での活動に関わるようになった根本さん。普通学級に通う障がい児への介助員制度を市の単独事業として実現するまでの体験談をお話しいただきました。「あきらめずに、しつこく」「運も重要な要素だが、強い意思を持って活動すること」といったメッセージには実感がこもっていました。
市の障がい者の現状、それを取りまく行政、議会、関連法人について、市内の福祉関連施設についてのご紹介もいただきました。私がたまたま前の席に座った関係から、障害福祉課が25日から田無庁舎に移転することや、議会の様子などについて少しだけ説明させていただきました。
陳情・請願を出す、市民委員に応募する、傍聴する、パブコメを出す、説明会に参加するなど、様々な方法で市政に関わることができるとご紹介いただいたのは、全くその通りです。市民の皆さんにはどんどん参加して、議会・行政にいい意味でプレッシャーをかけていただきたいと思います。
②講座 「きのう何食べた」的生活@西東京~ボクとカレとお父さんの暮らし~
レインボーコミュニティ西東京スタッフのRyuyaさんのお話を伺いました。Ryuyaさんは現在、同性のパートナーと父親の3人で西東京市内に暮らしています。話の内容は終始ほほえましく、和やかな雰囲気の会でしたが、パートナーと養子縁組を結ぶという形を取ったために、姓が変わって手続きが大変だった話、カミングアウトについて、パートナーの父親に認めてもらうまでに時間がかかった話など、同性カップルであるが故の苦労話もたくさん聞けました。
話の中で、市内の某神社で結婚式を挙げようとしたのだが、同性同士であることから神社側に渋られ、結局別の場所で式を挙げることになったというエピソードがありました。数年前のことだそうで、もしかしたら今だとまた受け止めは違うのかもしれませんが、彼らが「普通」に望むことが、世の中では「普通」には受け入れられないことがあるんだなと感じました。
市との関係で言うと、昨年、市議会においてパートナーシップ制度の導入に向けた協議を求める陳情が全会一致で採択されました。具体的にいつから制度導入というところまで議論は進んでいませんが、担当課も当事者からのヒアリングや、啓発活動を進めているところです。
③講座 食の安全を考える「その食品子どもに食べさせて大丈夫?」
農民連食品分析センター所長の八田純人さんのお話を伺いました。農民連食品分析センターは1996年に設立された施設。募金によって設立されたことから特定の企業の影響を受けることなく、独立した立場で検査結果を発表できるのが最大の特徴で、かつて中国の冷凍野菜から残留農薬が検出されたというデータをはじめて示したのもこのセンターだそうです。
油やうまみを注入したインジェクションミート/フィッシュの話、わざわざ後付けで泥をつける中国産「泥牛蒡」の話、コンビニのパスタなどに乗っているレンジで温めても爆発しない「卵黄風ボール」の話、安い豆腐を作るために薄めた豆乳を使い、よく固まる凝固剤で固めている話など、知らなかった話がたくさんありました。食べてすぐに健康が害されるわけではないという話ではあるのですが、経済性・効率性を追い求めるあり方でいいのか?ということを考えさせられました。
また、輸入小麦の残留農薬グリホサートについての問題も紹介されました。各国が規制を強める中、日本の対応が問われています。
この他、展示コーナー、カフェ・販売コーナーも賑わっていました。魅力的な講座・企画が他にもありましたが出られなくて残念です。また、会場で出会った方に「ツイッターで見ていますよ」とお声をかけていただいたりもしました。こちらが知らない方でも、私の活動を注目してくれているというのはうれしいですね。