西東京市長選挙、平井竜一候補1514票差で落選

非常に残念な結果となりました。私をはじめ、立憲民主党、西東京・生活者ネットワーク、日本共産党、無所属有志が推薦する平井竜一候補が、自民党・公明党が推薦する池沢たかし候補にわずか1514票の差で競り負けました。大変お世話になりありがとうございました。

池沢たかし 無所属・新 34299票
平井 竜一 無所属・新 32785票
保谷美智夫 無所属・新  3256票

池沢氏は現在の丸山市長のもとで8年間副市長を務めていました。しかし、この8年間人口増に伴い市税収入が右肩上がりに増えていく中、市の貯金である財政調整基金は減少を続け、市財政は悪化しました。この1年を振り返ると、新型コロナの感染拡大に対しリーダーとしての積極的な発信は聞こえず、独自対策にも及び腰でした。介護保険料4万2千件の誤徴収など、事務エラーも相次ぎました。こうした中、真にリーダーシップを発揮できる市長が必要だとの思いから人材を探し、昨年8月26日に出会ったのが平井竜一氏でした。

その後、平井さんに西東京市に何度も足を運んでいただき、複数回の話し合い、市民の皆さんとの懇談を経て、このまちの可能性は「こんなもんじゃないぞ」との思いを抱いていただき、11月26日に出馬会見となりました。その後は連日連夜、街頭での訴えを精力的にこなしていただきました。平井さんの魅力は日に日に広がっていきました。

一方、現職の丸山市長を支持していた自民党・公明党は、現職引退を受けて副市長の池沢たかし氏を後継としました。副市長8年の実績をアピール、新型コロナワクチン接種を「全市民に」などと訴える一方、平井さんに対して「よそ者」「渡り鳥」「逗子を財政破たんさせた」といった強烈なネガティブキャンペーンをしかけてきました。

極めつけは、投票日直前になって配布されたビラで、そこには「逗子での失敗のリベンジは逗子でやってください。ここは西東京市です」「西東京市のまちづくりは、西東京市民の手で!共産・左翼に市政を渡すな!!」という信じがたい表現が並んでいました。

これはあくまでも私個人の考えですが、逗子の財政状況に関する新聞記事等の引用は、切り取り方に意図を感じるものの事実と言われれば事実です(実際には悪化した財政を立て直し、今では財政が安定しているというところまでが一連の経過であり、一部を切り取る手法には意図を感じます。現逗子市長の桐ケ谷氏からは財政再建の手腕を西東京市で生かせというメッセージをもらっています)。決定的に許せないのは、市外から来た「よそ者」に対する強烈な排他メッセージ、「共産・左翼」というレッテル貼り、「市政を渡すな」という市政が一部の人間の所有物であるかのような表現、どれを取っても20万市民をまとめるリーダーとして不適格であり、ましてや子どもの教育や人権など語る資格はありません。

平井さんは、これらのネガティブに対して「リーダーが不安をあおり、分断をあおってどうする。我々は常に前向きに、ポジティブな発信を続ける」とポジティブキャンペーンを展開しました。私たちのビラのメッセージは、「しがらみのない若い市長と西東京市を変えよう!こんなもんじゃないと言ってくれたリーダーを私たちは推薦します」というものでした。

私は、平井さんの主にオンライン戦略に関わる部分を担当しました。HPやSNSを通じ、彼の魅力をできる限り多くの人に発信してもらおうと努めてきましたが、まだまだ伝えきれなかったのだと反省しています。なりふり構わず、何でもありを仕掛けてきた相手方にあと一歩届きませんでした。悔しいし、悲しい。そんな時にも、平井さんは「もう泣くのはやめましょう。ここで諦めたら終わりだ。これがスタートだ」と言ったのです。どこまでも私たちをポジティブにしてくれる人でした。

今朝は、田無駅南口で市民の皆さんへの御礼の挨拶をしました。同じ時間、北口には当選した池沢さんが立っていました。そこで直接伝えました。「結果はもちろん受け入れます。でも今回のやり方を誰一人許していませんから」と。どうしても直接言いたかったのです。その場では「わかりました」と答えていましたが、何をわかったのかは今後議会という場でしっかり議論させていただきたいと思います。ここからがスタートです。

本当に素晴らしい候補者と、笑いあふれる、常に前向きな選挙を戦えたことは私にとって大きな誇りです。最後になりますが、改めて今回の市長選挙でお世話になったすべての皆さんにこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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