田無駅南口の賑わいはどうなる?

午後7時からイングビルで行われた「田無駅南口駅前広場の事業概要および測量説明会」に出席。向台町に住む私にとって、田無駅南口は日々利用する身近な場所です。

私は素人考えで、先に再開発された北口のように、地域の飲食店も従来通りの店舗ではないにせよ、再び南口で営業して賑やかな街並みになるのかな、と思っていましたが、どうも勝手が違うようです。

市が説明する広場整備の理由である「防災性の向上」「交通安全」というのは納得できます。ですから、広場そのものをつくることの必要性は理解できます。しかし、市の説明で大変引っかかるのは、「あくまでも街路事業である」ということです。要するに、あくまでも道(駅前広場)をつくるだけです、周りの店がどうなろうと知りません(とは言ってないかもしれませんが、近いことを言っていた)という立場なのです。

広場にかかる土地の所有者には相応の補償があるわけですが、どこへ移転するかは基本的に自分たちで探してくださいという立場。立派な広場ができても、「南口らしさ」を形成してきた商店がどこかへ行ってしまっては、さみしい駅前広場になってしまいます。

もう一つ市側とのやり取りで気になったのは、「もうこれは決まったことなのか、反対運動が起きても変更しないのか」という質問に対し、「反対があっても市は進める」とかたくなな答えをしていたことです。「市民から防災や交通安全の点から広場をつくるべきという声がある」といった話を市の担当者はしていましたが、なんでもいいから広場をつくればいいと市民が思っているわけではないでしょうし、何よりその対象地域で現にご商売をされている「市民」の声を聞かなければなりません。

やはり、行政というのは一度決まったことを簡単には見直そうとしないのかなあとか、あの場で発言をしなかった権利者の皆さんはどんな考えなのかなあとか、色々と考えた説明会でした。駅前広場の問題はそこに直接的に権利関係のある人のみならず、ユーザーとして利用する市民にとっても重要な問題です。これからも地域の住民の方のご意見を聞いていきたいと思います。

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