西東京市も年内に「現金一括給付」へ 振り回される自治体

ここ最近、連日マスコミを騒がせたのが子育て世帯への臨時特別給付金です。現金とクーポンと言っていたのが、現金でもいい、一括給付でもいいと方針が変わり、西東京市も年内の現金一括給付を行う方針を昨日16日に発表しました。本年9月分の児童手当受給者の方には12月27日に給付予定。公務員の方、養育している児童が高校生世代のみの方は年明けに申請が必要です。

関連リンク:西東京市Web 子育て世帯への臨時特別給付金を現金で10万円一括給付します!

本当にこの件では自治体は振り回されています。当初、1回目の5万円の給付を決めた12月3日の予算特別委員会で、私は「10万円を一括で現金給付するという選択はできないのか」と質問していましたが、この時点では国は2回目はクーポンとの原則を崩していませんでしたので、「難しい」との答弁でした。

その後、徐々に現金給付を認める方向に国の議論が動きましたが、市が先行して動くためには市の貯金である財政調整基金を財源とせねばならず、12月14日の予算特別委員会で年度末の財政調整基金の残高見込みを聞いたところ、かなり難しいのかなという印象を持ちました。

しかし、その後国会での審議が進み、国から自治体に制度設計についても説明がされ、国の補正予算が衆議院を通過して成立の見込みが立ったことから、西東京市としても「できる」という判断になったものと思います。

幸いにして、西東京市議会は21日までが会期なので市の補正予算を組んで成立させる時間的余裕がありますが、他自治体ではすでに12月議会を閉じてしまったところもあり、急遽臨時に議会を開くなど対応に追われているようです。岸田総理の「聞く力」だと評価する向きもあるものの、自治体としては振り回されてうんざりというのが本音のように思います。

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