本日2月2日に投開票が行われた西東京市長選挙は、現職で自民党、公明党が推薦する池沢たかし氏が2回目の当選を果たしました。
池沢たかし 当選 37,171票
いでしげ美津子 11,092票
杉浦未来 6,171票
池沢氏は子どもがど真ん中を政策の一番の柱に、環境施策、平和施策、若者参画に取り組んできた実績をアピール、今後も市民との対話を大切にして、西東京市のさらなる発展に向けて取り組むと訴えました。手堅い市政運営が評価されたものと思います。
いでしげ氏は、学童クラブの過密化やPFAS対策など、市民の切実な声を生かそうとしていないとし、国保料や介護保険料の引き下げ、学生への給付金の復活も訴えました。共産党が公認、生活者ネットや一部の無所属議員の推薦を得ましたが、及びませんでした。
杉浦氏は、完全無所属を掲げ、選挙カーは使わず、賃上げや給付金の支給、行政の透明化の実現を訴えましたが、浸透しませんでした。
池沢氏には、まずは「おめでとうございます」と申し上げますが、池澤市政の課題を指摘したいでしげ候補、また杉浦候補にも一定の得票があったことは認識していただければと思います。
私自身が、特定の候補者への支持を表明しなかったことについて、様々なご意見をいただきました。残念に思われた方には申し訳ありませんでした。池澤市長に対しては、これまでも「本当に子どもがど真ん中と言えるのか」と厳しい指摘を続けてきましたので、いでしげ氏に共感する部分はありましたが、様々な市民負担の軽減策など掲げていた施策の実行には財政面での負担が大きく、出馬表明が間際で前回4年前のような共闘体制をつくる時間が足りなかったこともあり、当選後4年間責任をもって支えられると自信をもってお約束できるか、という点で慎重な判断となりました。杉浦氏は完全無所属で立候補し健闘したと思いますが、告示日に初めてお名前を知る状態で、お話しする機会もなく終わってしまったのは残念でした。
池澤市長に対しては、引き続き良い取組は評価しつつ、課題については厳しく指摘し、改善を求めていきます。3月議会において、政治姿勢や議会との向き合い方について、改めて問いたいと思います。
同日行われた西東京市議会議員補欠選挙は、立憲民主党の千間いずみ氏が、無所属で自民党推薦のせきやすあき氏、無所属の大村いずみ氏を破って当選しました。
千間いずみ 当選 22,331票
せきやすあき 19,924票
大村しずか 10,204票
もともと私自身が地方政治においては「無所属を貫く」という基本姿勢を掲げていることもあり、政党同士の争いの色が濃くなった今回の市議補選で表立って動くことは控えました。しかし、千間氏が訴えていたことの中で、市政のわかりやすい情報発信という点については、私も当選以来、取り組んできたことですので、共に市政への関心を高める取組を進めていけたらと思っています。
市長選挙の投票率は32.72%で、過去最低となりました。もともと、市長選挙は直前まで現職の池沢氏以外の表明がなく、盛り上がりを欠いたことに加え、投票日当日が冷たい雨の一日となったことも重なりました。