全国的に厳しい寒さ、北日本や日本海側の各地では大雪に見舞われる中での超短期決戦が始まりました。
西東京市内では、予定通りに掲示板を設置することができましたが、各自治体は選挙準備に追われました。今も追われているという表現が適切かもしれません。短期決戦だった前回2024年10月の選挙でも、石破総裁が9月30日に選挙日程を明言、公示の10月15日まで半月ほどありました。今回、高市首相が日程を明言したのは1月19日。公示は1月27日なので、1週間の猶予しかありません。まさに突貫工事で入場整理券の印刷発送や掲示板設置が必要となりました。その分、費用がかさむのです。
今回の解散総選挙に要する西東京市の補正予算は9430万4千円。1億円に迫ります。お金の出所は都支出金で、西東京市の腹は痛まないのですが、そういう問題ではありません。いずれにせよ私たちが払う税金です。ちなみに、前回2024年10月の総選挙時の予算は7862万6千円でした。全国各地で急な選挙のために、前回以上の予算が必要になっています。
高市首相は新年度予算の成立が遅れる影響を最小限にするため、速やかに選挙をすると言っていますが、そんなことを言うなら予算を成立させてから解散すればよかったのでは、という話です。超短期決戦がゆえに、自治体にも相当な負担がかかっており、予算額という目に見える数字だけではない影響が出ています。新年度への準備との並行で、職員も本当に大変ではないかと思います。
さて、西東京市を含む東京18区からは以下の5名が立候補を届け出ました。
参政党 徳永 ゆきこ 新人
中道改革連合 松下 玲子 現職・比例区選出
自由民主党 福田 かおる 現職・小選挙区選出
再生の道 吉田 あや 新人
国民民主党 鈴木 ゆうま 新人
(届出順・敬称略)
私は、前回の選挙では松下玲子候補を応援しましたが、今回の選挙では、特定の候補者の応援は致しません。その理由について、少し長くなりますがご説明させていただきます。
前回松下玲子候補を応援した理由は、再生可能エネルギーの普及促進や、選択的夫婦別姓の実現、性急なマイナ保険証への一本化への反対など、政策的な方向性で一致する点が多いことに加え、自民党に対抗できる政治勢力があってこそ緊張感が生まれる、という考えがあったからです。また、前回は新人同士の戦いでしたので、その中では、民間企業、都議会議員、武蔵野市長を経験し、地方自治体の現状をよくわかっている松下候補に期待をしました。
今回、自民党に対抗できる政治勢力という観点では、新党「中道改革連合」ができたことは歓迎すべきことですし、期待したい気持ちもあります。しかしながら、急な解散だったとは言え、長年にわたって与党・野党に分かれていた公明党と立憲民主党が、政策的な違いを乗り越えて、選挙後も長く続けていくことができるのか。それぞれの議員が「覚悟を持って」新党に参加したとは言え、それまでの個々人の主張とは必ずしも相容れないものがあるのではないか。ハレーションを起こすことはないのか。傍目には不安があります。何より、今回の新党結成が、個々の議員の声を丁寧に聞いた上での結論だったのか。特に地方議会議員の声を十分に聞いたものだったのか。この点においても疑問があります。
前回の選挙で小選挙区で当選した福田かおる候補は、選挙前から西東京市内のイベントにもこまめに顔を出し、市民の声を聞いていました。その姿勢は当選後も変わらず、地域で顔を合わせる機会は松下候補よりも多かったように思います。当選1回で文部科学大臣政務官にも就任し、これからの活躍が期待されるところでの解散となってしまいました。また、昨年夏には地元選出の衆議院議員として、高校生や大学生の国会見学のアテンドをお願いしたところ快くお引き受けいただくなど、立場に関わらず接していただき、感謝しています。
とは言え、高市内閣によるこの時期の解散は適切ではないと思いますし、自民党はしきりに「政治の安定が必要」と言っていますが、与党で過半数、あるいは自民党単独で過半数といった結果になれば、これまで野党の声にも耳を傾けながら進められてきた国会運営から、与党だけで押し切ってしまう国会運営に変わってしまう可能性があります。多くの声を聞きながら進めていくことは大変なのだとは思いますが、国民の意識が多様化する中では、あるべき政治の姿とも言えます。現在の自民党は、高市人気に乗じて選挙を有利に戦い、自分たちの思う通りに何でも進めようしているように感じます。
さらに、新人で参政党の徳永ゆきこ候補、再生の道の吉田あや候補、国民民主党の鈴木ゆうま候補も立候補しています。国会議員としての経験がないので、その適性など未知数な部分もありますが、どのような訴えをしていくのか、今後の選挙戦で注目していきたいと思います。鈴木候補は同僚の市議会議員として3年余り同じ議会の中で活動してきましたので、任期最後までご一緒できないのは残念ですが、悔いのない戦いをしてもらえたらと思います。
こうした状況をもとに、先日開催した議会トークに参加した皆さんや、日頃からお世話になっている市民の方とも意見交換をさせていただきました。その中では、特に中道改革連合について、期待したいという声の一方で、がっかりした、(松下候補は)筋を通すべきだったのではないかといった声、投票したいと思える人がいないという声もありました。そのようなお声も踏まえた上で、今回、私としては特定の候補者の応援はしないという判断をしました。
もとより、国政選挙は政党同士の戦いという色が強いため、政党や組織の論理ではなく、一市民、一生活者、一納税者の視点に立って行動するために「無所属」という立場を選んだ私として、どのように関わるべきなのかということは今回の解散総選挙になる前から考えてきたことでもあります。今回の判断につき、ご理解をいただければと思います。
なお、特定の候補者の応援は致しませんが、今回の選挙に関心を持っていただくための発信は引き続き行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

