先日、ある勉強会で「トランジション・タウン」という話を聞きました。トランジションは日本語では「移行」と訳され、外部資源に過度に依存した社会から、地域にもともとある資源を活用した社会へ、別の言い方をすれば持続不可能な社会から、持続可能な社会への移行を意味します。
この勉強会の中で私が特に印象的だったのは、「自分たちではどうにもできない」ではなく、「自分たちでどうにかできる」と発想する「意識のトランジション」。何かにただ「反対!」と叫ぶのではなく、どうすれば「いいね!」と言えるのかを考えようという話です。
政治の現場でも、市民運動でも、世の中には同じような状況があるように思います。もちろん何かに反対することそのものが悪いとは言いません。しかし、その先の議論がないケースが多いのも事実です。
どんなまちなら住み続けたいと思うか、西東京市の未来をどう考えるか。もっと前向きに、市民が「いいね!」と言えるまちを描いていくことが、政治に求められていると思います。
西東京市は人口こそ20万人を超えましたが、積極的に西東京市がいいと思って住んだ人は決して多くないように思えます。たまたま、なんとなく、で住んだ西東京市が、より積極的に「いいね!」と思って住めるまちになっていったらなという思いになりました。