補正予算に反対「プレミアム応援券75000セットは過大。若者支援のメニューを加えよ」

新型コロナウイルスワクチン接種事業費や、池澤市長の公約である「プレミアム応援券第二弾の実施」などにかかる経費を盛り込んだ令和2年度一般会計補正予算(第12号)が自民・公明などの賛成多数で成立しました。この補正予算に対し、私を含む共産、立憲、生活者ネット、無所属有志の11名の議員が共同で修正案を作成。昨年の第1弾の15倍という桁違いのプレミアム応援券事業を縮小し、緊急性が高くこれまで市の支援が薄かった若者支援に予算を振り向ける内容でしたが、修正案は否決という結果になりました。

補正予算に対する私の反対討論の様子は以下でご覧いただけます。※35分26秒から田村の反対討論
リンク:西東京市議会インターネット中継

なお、このような修正案により「若者支援」がクローズアップされた影響を受け、補正予算をそのまま成立させたい自民・公明は、若者支援の検討を求める旨の「附帯決議」を提出してきました。附帯決議には法的な拘束力はなく、内容も漠然と検討を求めるだけだったため、検討ではなく今すぐ実施すべきという立場から私は反対しましたが、何もなくただただ補正予算が成立するよりは、わずかに前進できたのかなと思います。今後は、この附帯決議に沿った支援を考えているのか、確認をしていく必要があります。

【田村の補正予算(第12号)に対する反対討論全文】
議案第3号 令和2年度西東京市一般会計補正予算(第12号)に対し、反対の立場で討論いたします。

本補正予算は、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4億6280万2千円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1058億3504万4千円とするものです。

本補正予算には、新型コロナウイルスワクチン接種事業費のほか、池澤市長の公約であった「電子決済によるポイント還元」「プレミアム応援券第二弾の実施」「医療従事者をはじめとしたエッセンシャルワーカー支援」にかかる経費が盛り込まれました。市長公約をスピーディーに予算化したという点では評価されるべきものなのかもしれませんが、その具体的な中身を見ていくと、市長が何を優先し、どこを向いて市政を進めようとしているかが透けて見える予算であったと思います。

まず、市内消費喚起事業について課題を指摘します。
昨年、第6号補正予算により実施された「一店逸品事業等市内消費喚起イベント」は、飲食店で使える5000円+2000円分のプレミアムがついたチケットに、別途1500円分の飲食店以外で使えるクーポンが提供されるというしくみで、実施期間は3ヶ月、販売数は5000セットでありました。販売数の根拠について、当時の予算特別委員会での答弁は「商工会や飲食店を経営する事業者の方々と意見交換をさせていただく中で、お店ごとの規模によって対応可能な人数に上限があることなどから、5,000件分が適切であるという御意見を頂戴した」というものでありました。
今回提案されている市内消費喚起事業では、実施期間が4ヶ月に延びるとはいえ、販売額5000円、2000円のプレミアム分を加え7000円分のお食事券が35000セット、お買物券が40000セットという文字通り桁違いの販売数となります。また、これとは別にこの後述べるエッセンシャルワーカー応援事業により、それぞれ3500円分のお食事券とお買物券が14000セット配布されます。令和3年9月に新型コロナウイルスが確実に収束しているという保証もない中、このような規模が本当に適切なのでしょうか。6号補正時の答弁との整合性は取れるか、疑問でなりません。
そもそも、このようなプレミアム応援券事業の恩恵を受けるのは、このチケットを購入する余裕のある方で、生活に余裕のある方がより得をするしくみであると言うことができます。本当に生活に困窮する方は、このようなプレミアムの恩恵に預かることができません。この点からも、今回の規模は過大であると申し上げます。

次に、エッセンシャルワーカー応援事業についての課題を指摘します。
本事業の対象職種は、市内の医療施設、福祉施設、子育て関連施設及び清掃事業に従事する従業員とされていますが、この職種にした理由についての私の質問に対する市長の答弁は、「より市民に直結する職種だから」といったもので、十分に納得できる理由は示されませんでした。また、肝心の対象となる職種で働く当事者の要望は聞いていないことも明らかになりました。市長は「現場を見る中で、感染リスクが高い最前線の職場にいる方々に対し、感謝と応援の気持ちを示したいと考えたことから本事業の構想を持った」などと答弁されていますが、本当にこのような応援券が感謝と応援の気持ちを示すのに最もふさわしい方法なのかは疑問があります。
例えば、医療従事者の方で、感染リスクの観点から外出や外での食事を極力控えているという方もいます。施設の中で感染者が発生した際、濃厚接触者の定義にあたらないという理由から、職員や利用者に自費で検査キットを購入して検査を行ったという方もいます。こうした声をどう受け止めるのでしょうか。私には、はじめから、プレミアム応援券の配布ありきの事業だったのではないかと思えてなりません。

このような中、これまでの本市の新型コロナウイルス感染症対策に若者向けのメニューが乏しく、今回の補正予算第12号においても十分でないと思われることから、市内経済の回復に力を入れるという市長の思いも一定程度叶えられる範囲内で、若者支援のメニューを加えるべく修正動議を提出し、私も賛成者となりました。生活困窮者や若者に対する支援は、悠長に検討している余裕はなく、今すぐにでも実施すべき緊急性の高いものであります。しかしながら、この修正案が多数の賛成を得られなかったことは大変残念でなりません。
なお、修正動議の提出にあたっては、大変長い時間を要し、本会議の開会が大幅に遅れる結果となりました。提出に関わったもの一人として、お詫びを申し上げたいと思います。

以上で、議案第3号に対する反対討論とさせていただきます。

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