昨日傍聴した地域公共交通会議で、今年10月1日にはなバスのダイヤ改正が実施される予定であること、第4南ルートに新たなバス停「芝久保児童館」が設置される予定であることがわかりました。
まず、ダイヤ改正の概要は以下の3点です。
①利用実態に合わせて運行本数を調整
②わかりやすいダイヤ編成(パターンダイヤ)を検討
③土休日ダイヤの導入
①の利用実態に合わせた運行本数の調整とは、はっきり言ってしまうと利用者が少ない時間帯・ルートで減便するということです。全体では現在1日301本のところ、平日は252本、土休日は234本になります。ルート別に見ると、第2ルートの駅間(ひばりヶ丘駅~東伏見駅)が現行39本から平日26本、土休日22本に、第4北ルートが現行54本から平日31本、土休日38本になるなど、減便数が大きくなっています。一方、収支率の比較的良い第1ルート、第3ルート、第4南ルートは微減または現状維持となっています。
はなバスの収支改善のためとはいえ、減便となれば当然利用していた方にとっては不便になります。できることなら、便数を減らすことなく収支改善を図るための方策を優先してほしかったと思います。しかし一方で、運行事業者の西武バス、関東バスからは「コロナの影響で利用者は3割程度減少している。緊急事態宣言解除後も回復していない」という意見が出されました。その点も踏まえると、残念ですがやむを得ない部分もあるのかなと思います。
具体的なダイヤがまだ発表されていませんのでそれを見てからと思いますが、どのエリア、どの時間帯に影響が出るのか、何か代替できるアイデアがないかなど、考えたいと思います。
②のパターンダイヤは、私が昨年9月の定例会で質問し、求めていたことです。私の表現では「等間隔ダイヤ」だったのですが、毎時何分と何分、あるいは何十分毎に1本など、わかりやすいダイヤにすることです。覚えやすいダイヤになることで、少しでも使いやすいバスになればと思います。
③の土休日ダイヤの導入については、平日と土休日を分け、通勤通学利用が多い平日ダイヤの方がおおむね本数が多くなります。但し、多摩六都科学館利用者の多い第4北ルートに関しては平日ダイヤよりも土休日ダイヤの方が本数が多く設定されます。
もう一点、10月1日のダイヤ改正に合わせて、第4南ルートに新たなバス停「芝久保児童館」が設置される予定です。場所としてはその名の通り芝久保児童館の目の前、バス停「芝久保1丁目」と「芝久保運動場」の間です。
この付近へのバス停設置については、地域の方から大変多くの要望がありました。地形的に高低差があり、バス停利用にあたり高齢者を中心に不便を訴える声が多かったのです。そのため、以前から多くの先輩議員がバス停設置を求めてきました。私の昨年9月の質問では、それまで多くの議員がバス停設置を求めながらも実現に至らなかった経緯を踏まえ、「フリー降車区間の設定」という形で物理的にバス停を設置せず、降りるだけでも扱えないかと少し違う角度から攻めたのですが、結果的にバス停設置となったことはよかったと思います。欲を言えばもう少し西側に設置されればより多くの住民を「救えた」のかなと思いますが、調整が整った場所がここだったとのことです。
会議に出席していた市民委員の方からは、バス停の間隔について質問がありました。武蔵野市のムーバスではもう少し近い距離にバス停が設置されているのでは?という指摘でした。
市側からはあまりバス停を設置しすぎると遅れにつながるというような答弁がありましたが、コミュニティバスは速達性よりも移動の足がない方の移動手段としての役割が大きいと思うので、余裕のあるダイヤ組みをすることで遅れにつながらないようにできるのであれば、今後も可能な箇所へのバス停設置の検討はあっていいと思います。
その他、はなバスの利用促進に向けて、公共交通ブックの作成や利用促進キャンペーンが予定されているとのこと。詳しいことが発表されたらまたお知らせします。