4月25日に行われた市議会臨時会で、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種に関連した補正予算を賛成多数で可決しました。先に採決結果をお知らせすると、以下の通りです。
賛成22 自民⑨、公明⑤、共産④、立憲②、無所属(小峰、田村)
反対 4 ネット②、無所属(森て、納田)
※丸数字は議員数
補正予算2900万円の内訳は、接種券の印刷費、郵送費などです。賛否を分ける大きなポイントとなったのは、これらの業務を現在指名停止中の業者と契約することの可否でした。
市が契約をしようとしている業者は、「ねんきん定期便」発送業務等における談合で主導的な役割を果たしたとされる業者であり、公正取引委員会が3月3日にこの件を発表したことを受けて、翌3月4日から3か月間、一般競争入札の指名停止となっています。
西東京市指名停止基準によると、随意契約(入札をしない契約)も指名停止期間中は締結してはならないとされているものの、「やむを得ない事由があると認められるときはこの限りでない」との一文があります。今回、このやむを得ない事由に当たるかが焦点でした。
委員会の質疑を通じて、これまで接種券の発送業務を行ったきたこの業者に委託した場合は、すでに接種券の「原版」を持っていることから軽微な修正で済み、国が求めている5月25日頃までの準備に間に合うこと、他の業者に一から依頼した場合は、期限内の完成が困難で、金額的にも高くなる可能性が高いことがわかりました。
私は、指名停止処分を受けている業者に委託するのは相当に違和感があるものの、これまでも接種券の発送業務を行ってきたという継続性があること、5月下旬にも始まる4回目の接種に向けて、確実に接種券を市民に届けることが最優先であることなどを考慮し、やむを得ない判断であると受け止めました。
なお、委員会の中で私が行った質問は、これまで14例発生している「接種誤り」の再発防止に向けた取組についてと、市内の集団接種会場で小学生の女の子に使用済みの注射器を刺してしまった事例について、事前の議員向けの情報提供やホームページ等での発表内容と、報道された内容に差があったことを指摘し、丁寧な情報提供を求めるものでした。