一般質問報告 夏休み前に配布された不適切プリント/熱中症対策など

昨日9月5日の一般質問で、ある小学校の2年生に夏休み前に配布されたプリントの内容を取り上げました。

夏休みのチャレンジ項目として挙げられた12項目(12番目は自分で決めるため、示されているのは11項目)教育長から不適切と答弁があったのは、

・あついと1回も言わずに1日をすごす
・おふろで家の人の背中をあらってあげる
・1日家族のいうことを全部「はい!」と返事をして聞く

の3項目で、「健康面および児童の家庭状況等への配慮を欠くものだった。速やかに当該校の校長に回収を指示し、適切な内容に修正した上で改めて配布した」
配布の経緯については、「複数の教員が休んでおり、確認不足が生じた」とのことです。

この内容については、7月21日(金)に保護者の方から情報提供があり、7月24日に教育委員会に対処を求め、迅速に動いていただいたため、早い段階で止めることができましたが、子どもの人権に関わる重大な問題だったと考えています。

このプリントを作成した先生にももちろん反省していただきたいですが、こうしたフォロー体制、確認体制が十分に取れない状況でエラーが起きるのは、これまでの事務処理誤りでも見られたケースです。

二度とこうしたことが起きないよう厳しく指摘しました。

【動画が公開されました】
1.夏休み前の指導について
 質問:0分30秒~ 教育長答弁:25分01秒~ 再質問/意見:32分17秒~
2.職員の対応について
 質問:3分32秒~ 市長答弁:15分04秒~ 再質問/意見:41分14秒~
3.審議会等について
 質問:5分20秒~ 市長答弁:16分35秒~ 再質問/意見:43分10秒~
4.地球沸騰化時代の熱中症対策について
 質問:7分34秒~ 市長答弁:19分58秒~ 教育長答弁:26分53秒~ 再質問/意見:45分06秒~
5.保谷庁舎敷地について
 質問:10分58秒~ 市長答弁:22分45秒~ 部長答弁:30分37秒~ 意見:50分01秒~
6.郷土資料室について
 質問:12分37秒~ 教育長答弁:29分14秒~ 意見:50分20秒~
リンク:西東京市議会インターネット中継

以下ダイジェストでご報告します。

①夏休み前の指導
Q:市内のある小学校で2年生に夏休み前に配布されたプリント。子どもの健康や命にも直結する、極めて不適切なものが含まれていると考えるが、教育長の見解は。
A:適切でないと考える項目は「あついと1回も言わずに1日をすごす」「おふろで家の人の背中をあらってあげる」「1日家族のいうことを全部「はい」と返事をして聞く」の3項目であると認識。児童の健康面、家庭状況等に対して配慮を欠くものであった。教育委員会で事実確認後、速やかに当該校の校長に回収を指示し、適切な内容に修正し配布している。
Q:配布された経緯は。
A:当該学年の中心教員をはじめ複数の教員が休んでいる状況の中、確認不足が生じたと校長から報告を受けている。
意見:チェック機能が十分働かない状況でミスが起きるのは、これまでの事務処理誤りにも共通する。二度と繰り返さないために教育委員会として何ができるか考えて取り組んでほしい。
Q:水の事故を防止するため、離岸流からの脱出方法など実践的な指導を。
A:東京海上保安庁から発出されている「海の事故に注意!」をもとに、具体的な場面を想定して夏休み前に全校で指導している。

②職員の対応
Q:接遇マナーについての研修や指導は。
A:新規採用職員入庁時研修の中で接遇の研修を実施している。
Q:生活保護行政など、特定の職員が特定の市民を継続的に担当する業務で、職員と市民の良好な関係が築けない場合、担当者を替えるという選択も柔軟に行うべきではないか。
A:地区担当制で、原則として市民からの申し出による担当者の変更は行っていないが、地区担当者の関係が悪化し、行政事務の執行に支障が生じる場合は、他の職員で対応を行うなど、個別の状況に応じた対応をする場合もある。

③審議会等
Q:西東京市の審議会等の女性委員の割合は。男性または女性委員がまったくいない審議会等があるのか。
A:令和5年4月1日時点で32.4%。全体で54の審議会等のうち、女性委員のいない審議会等は9つ。男性委員のいない審議会等はない。
Q:様々な方が審議会等に参加しやすくなる工夫は。
A:オンライン参加、夜間開催、子育て中の委員が多い審議会では会議中の保育を実施するなどしている。
Q:傍聴時に個人情報の記載を求められるが、その目的は。
A:傍聴人の守るべき事項が順守されない場合や、傍聴人の体調変化などへの対応等に備えて必要。

④地球沸騰化時代の熱中症対策
Q:練馬区では、自宅にエアコンが1台もなく、経済的な事情から新規購入が難しい世帯に対し、区内店舗・事業者から購入することを条件にエアコンの購入費用を助成している。本市でも検討すべき。
A:国や東京都の動向、他自治体の状況を注視する。
Q:熱中症警戒アラートが発せられた際、市が主催するスポーツイベント等はどう対処しているのか。
A:特に屋外での開催については、熱中症警戒アラート発令時には、開催の中止や延期を含めた対応を行うこととしている。
Q:スポーツ施設の貸し出しについて、熱中症警戒アラートが出た際の対応は。返金等は行っているのか。
A:暑さ指数の測定結果や熱中症警戒アラートの発令情報を収集し、危険と判断される場合は、ご利用前に利用中止の案内をするとともに、利用料金を全額返金する取り扱いとしている。
Q:学校での熱中症対策について。汗をかいた際には水分補給と同時に塩分補給が必要だが、塩分補給できる環境があるのか。
A:休み時間や授業中でもこまめな水分補給を指導している。部活動では、活動時間を短縮したり、スポーツドリンクの粉等を持ってきて良いこととしたり、塩分チャージのタブレットを配布したりする等の対応を行っている。
Q:学校に持参できる飲み物はどうなっているか。また持参した持ち物がなくなった場合の対応は。
A:多くの学校が水、お茶、スポーツ飲料水等を持参するようお知らせしている。なくなった場合は学校の水道を利用するよう指導している。
意見:マイボトル用の冷水機を設置すべき。タブレットや塩飴など塩分補給可能なものの持参を認めてはどうか。

⑤保谷庁舎敷地
Q:旧保谷庁舎跡地の一時開放の具体的な時期は決まったのか。
A:9月中の開放を目指す。
Q:開放時間は。
A:既存の広場部分を午前8時30分から午後10時、新たに解放する「原っぱエリア」は午前8時30分から、4月から9月は午後6時まで、10月から3月は午後5時までとする。
Q:設置されるベンチはどのようなものか。以前、森てるお議員が、ひばりヶ丘駅駅前広場のベンチについて、中央部分に手すりがあり、体を横たえることのできない「意地悪ベンチ」だと指摘していた。
A:新たに5台、フラットな座面にひじ掛けがついたものと、ひじ掛けがない形状のものを設置する。

⑥郷土資料室
Q:インターンで訪問した高校生から、場所が不便、2階なので入りにくい、窓に貼り紙をするとか垂れ幕を出せないかといった意見があった。
A:より分かりやすく案内するために何ができるか検討する。
Q:「とにかく暑い」との感想。来室者がまともに展示を見る環境すら整っていない。
A:空調設備については、地域博物館建設までの暫定的な利用であることも踏まえつつ、より良い収蔵環境や見学環境を整えられるよう努める。

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