全国地方議会サミット2022にオンライン参加

昨日、今日と2日間、全国地方議会サミット2022に参加しました。会場の早稲田大学大隈講堂での定員がコロナ対策のため限られており、参加を迷っているうちに満席となってしまったので、オンラインでの参加となりました。移動時間ゼロで参加できるのは本当にありがたいのですが、どうせならリアル参加がよかったな…

※チラシはクリックで拡大

内容は盛りだくさんで一つ一つ振り返ると大変なので、いくつか絞ってご紹介します。

1日目の発表で印象的だったのは、「多様な議員の一般質問を議会の政策形成へ」と題するセッション。まず紹介されたのは、北海道別海町で行われている「一般質問検討会議」の取組。事前に一般質問の内容や狙い全議員で共有し、質問者以外からアドバイスを受けて内容を精査し、再提出することで質を高めていくというもの。一般質問は各議員個人の領域という意識があり、他の議員の質問内容にアドバイスするなど思いもよらない発想でした。
次に紹介された北海道鷹栖町の取組は、傍聴者用資料にプロフィール、質問内容の要約に加えて「通信簿」を設け、傍聴者による採点結果をレーダーチャート化し議会報に掲載するというもの。これによって質問を敬遠する議員が出るかと思われたが、実際には質問者は増加し、より良い質問をするためにアドバイスし合う機会も増えたとのことです。
いずれも「一般質問を議員ひとりのものにしない」という発想で、まさに目から鱗の考え方でした。
ちなみに鷹栖町議会の広報と言えば、週刊誌の中吊り風チラシで有名なのですが、デザイナーを入れているわけではなく、議員の一人が無償で行っているというのも驚きでした。

2日目は、「Z世代にも届く!デジタルを活用した広報・広聴」というセッションがありました。他のセッションとは雰囲気が変わり、20代の登壇者から、Z世代にどう政治を伝えるか、SNSの活用など、どんな見せ方をしていくかについての話がありました。私自身、西東京市議会議員の中では発信に力を入れていると自負していますが、改めて学ぶことがたくさんありました。興味のない人に興味を持たせるのは確かに大変だが、まずは興味は「ある」けど「知らない」層に刺さる発信を考えていけばよいのでは、といった話がありました。議会で行われる決定、市の政策は生活の色々な場面に実は関わっています。そのことをこれからも、わかりやすく発信していきたいと思います。

最後に登壇した片山善博氏からは手厳しい指摘がありました。千代田区の街路樹問題を例に挙げながら話していたのは、市長提案だから、会派で決めたからと十分な議論もせずに決めたりしていないかという話。反対意見を持つ人の意見こそ率先して聴くことが大切。十分議論して決めれば、なぜそのような結論になったのかもしっかり説明できるという話でした。

西東京市議会でもタブレット端末の試行導入がやっと始まりましたが、先へ進んでいる議会は一歩も二歩も(もっとかな…)先を歩いています。何もかも真似することはできないとしても、北川正恭氏が最初に話していた「2日間で聴いた話を、1つでも実践」という姿勢で取り組んでいきたいと思います。

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