一般質問報告 「子どもがど真ん中」の本気度を問う/踏切対策/ポイ捨て/冷水機 など

6月9日、一般質問のラストバッターとして登壇し、市民意識調査の結果をもとに、市長に対し「子どもがど真ん中のまちづくり」への本気度を問いました。また、踏切の拡幅やさらなる安全対策も求めました。動画が公開されていますのでご紹介します。
リンク:西東京市議会インターネット中継

1.市民意識調査・中学生まちづくりアンケートについて
 質問:0分41秒~ 市長答弁:11分46秒~ 再質問/意見:20分27秒~
2.踏切対策について
 質問:3分29秒~ 市長答弁:13分50秒~ 再質問/意見:30分35秒~
3.特色ある駅づくりについて
 質問:7分04秒~ 市長答弁:15分06秒~ 意見:41分10秒~
4.ポイ捨てについて
 質問:8分24秒~ 市長答弁:16分22秒~ 再質問/意見:42分35秒~
5.冷水機・給水機について
 質問:9分01秒~ 市長答弁:17分15秒~ 再質問/意見:46分09秒~
6.下野谷遺跡について
 質問:10分20秒~ 教育長答弁:18分45秒~ 意見:49分31秒~

また、以下に書き起こしを掲載します。動画を見ながら起こしたもので正式なものではありません。実際は1回目の質問と答弁は続けて行われますが、質問と答えがわかりやすいように順番を並べ替えています。

(田村冒頭発言)
図らずも、前回第1回定例会に続いての「大トリ」となりました。
お疲れのこととは思いますが、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。
それでは、通告に従い一般質問を行います。

(田村質問)
1 市民意識調査・中学生まちづくりアンケートについて

西東京市第3次基本構想・基本計画の策定にあたっての基礎資料として活用することを目的に、昨年11月に市民意識調査が実施され、本年3月に報告書としてまとめられました。人口構成比に配慮した無作為抽出により5,000人に調査票を発送し、2,443票、48.9%の有効回答率であったとのことですが、統計的に十分な数と言えるのかをまず確認させていただきます。また、年代による回答率の差はなかったかもあわせて伺います。
中学生まちづくりアンケートは、昨年12月に市内公立中学校に在籍する2年生1,374人を対象に実施し、1,218票、88.6%の有効回答率だったとのことですが、このアンケートの具体的な配布、回収方法を伺います。本人の考えのみで回答するような状況だったのか、友人同士で話し合ったり、家族に相談したりするような場面も想定されたのかを確認させていただきます。
市民意識調査の結果を年代別に見ると、西東京市への愛着度を感じていない割合、日ごろの住み心地に不満であるという割合は、共に30代が最も高くなっています。この原因についてどのように分析しているか伺います。
次に、この結果を圏域別に見ると、西東京市への愛着度、日ごろの住み心地の満足度、市政全般への評価など、多くの項目で西部、住所で言うと、ひばりが丘、谷戸町、緑町、西原町、芝久保町が高く、北東部、これはひばりが丘北、栄町、北町、下保谷、東町、中町、富士町が低いという結果になっていて、日ごろの住み心地については10%以上の大きな開きがあります。これは中学生まちづくりアンケートにおいても同様の傾向となっています。このように圏域ごとに差が出ている原因をどのように分析しているか伺います。
市民意識調査と中学生まちづくりアンケートを比較すると、西東京市への愛着度、将来的な居住意向のいずれも中学生の方が大人より低い結果でありました。圏域によっては、大人になっても「住みたい」より「住みたくない」が上回ったところもあり、子どもがど真ん中、子どもの幸せを一番に考える西東京市としては非常に残念な結果だと感じました。これについて市長はどのように感じているか、率直な思いをお聞かせください。

(市長答弁)
市民意識調査の回答数につきましては、一般的な統計手法における、許容誤差や信頼レベル、回答比率等を勘案し、充分であると認識をしております。また、年代による回答率の差につきましては、若い世代からの回答率が低い傾向がみられたところでございます。
中学生まちづくりアンケートの配布・回収方法につきましては、教育委員会を通じ、各学校に配布を依頼し、期日までに学校ごとにまとめて返送をいただきました。回答方法について、特に指定はしておりません。
市民意識調査において、30代の方々の市への愛着度や日ごろの住み心地が、他の世代と比較して低いことにつきましては、「子育て支援や教育が充実していない」と回答された方の割合が高いことから、子育ての環境の更なる充実が求められていると考えております。一方、「まわりに緑や公園が多い」といったご意見や「街並みや景観、雰囲気がよい」といったご意見、日常生活の環境に関する点で好意的なご意見も多く、市民の皆様の率直なご意見をいただいたと考えております。
圏域ごとの回答の差につきましては、今後、圏域ごとの特徴や環境の違い等を分析するなど、可能な範囲で検討を進めていきたいと考えております。
大人と比べて、中学生の方が西東京市への愛着度、将来的な居住意向が低かったことにつきましては、率直な声として受け止めるとともに、今後、分析等を通じて子どもがど真ん中のまちづくりに生かしてまいりたいと考えております。

(田村意見・再質問)
統計的には十分な回答数であるということがわかりました。まあ当然かとは思いますけれども、そういった数も考えてこの調査の数も考えていただいていると思います。であれば、先ほどの圏域ごとの差ですね、これが誤差としては当然見過ごせないような数字だと思います。日ごろの住み心地においては、西部の方が「満足している」というのが71.7%なんだけれども、北東部だと57.6%だと。こういった、かなり、10%以上の差がついているということは大きな問題だと思っています。
そこでお尋ねさせていただきます。この報告書では、市内を4圏域に分けて分析結果が掲載されているわけですけれども、より細かい分析、例えば町ごとの分析ですとか、そういったものを行っていく必要があるんではないかと思いますが、これについてのご見解をお尋ねしたいと思います。

(企画部長答弁)
今回の市民意識調査、中学生まちづくりアンケートにつきましては、今後のまちづくりを考慮しまして、地域コミュニティの4圏域でそれぞれ集計を行ってみたところでございます。現時点ではより細かいエリアでの分析は行ってはおりませんが、今後、必要に応じまして、圏域ごとの特徴や環境の違い等を分析してまいりたいと考えております。

(田村意見・再質問)
必要だと思います。ぜひやっていただきたいと思ってます。市長もこの区分けで言うと北東部ということになるかと思いますけれども、北東部と言いましても、西武池袋線の北側と、富士町ですとか東伏見の駅に近い方もあります。やっぱり違うんではないかなと思いますので、必ずしも公表していただく必要はないとは思いますけれども、やはり内部で、よりどのエリアでどういうお声があるのかということについては、分析をしていただく必要があるのではないかと思っておりますので、ぜひともご検討いただきたいと思っております。
それから、わたくし都市計画審議会を傍聴させていただきましたけれども、都市計画審議会でも都市計画マスタープランの検討というのが行われておりまして、「都市構造上の課題分析」ということで、様々な施設がこのエリアにどういう施設がある、このエリアは少し施設がないとかですね、そういったことの分析もされていらっしゃいました。このような課題分析と、圏域ごとの相関性があるのではないかと思っておりますけれども、そのような分析についてこれから行っていく予定がございますでしょうか。

(企画部長答弁)
都市マスタープラン、また今後その他の個別計画等々でさまざまな調査を行うこととなります。それらの結果等につきましては、現在設置しております庁内検討会議等におきまして活用していきたいと考えております。

(田村意見)
ありがとうございます。しっかり調査、さまざま個別計画の方でもやっておりますので、これは生かしていただきたいと思いますし、この市民意識調査かなりしっかりした調査になっていて、CS分析もされていて、問題点というのはわかってきているのではないかと思います。どこを伸ばせば、西東京市がよりよい街になっていくのか。どこに課題があって、何に力を入れなければいけないのかとわかっていると思います。ぜひこれからの政策の優先順位、予算のかけ方、そういったものにもぜひつなげていただきたいと思っていますので、市長にはよろしくお願いしたいと思います。
それから、回答率については若い方が少し低いということは残念だなとは思います。若い世代の声を聞くことが大事と言いながら、なかなか若い方に興味関心持っていただけないという部分、これは課題としてあると思いますので、これからの取組、市民の方の声をどう聞いていくか、若い方の声をどう聞いていくかということで、7月の2日ですか、若い方の声を聞くようなイベントも予定されていると聞いておりますので、ぜひ積極的に声を聞いていただきたいと思っています。
中学生アンケートについては、回収方法は特に指定していないということでありますけれども、中学生ですと、お友達同士で話し合って、「そうだよね」って言ってちょっと意見が寄ってしまうということがもしかしたらあるのかなと思ったんですけれども、そのあたり、各学校の方でご配慮はいただいているのではないかなとは思っておりますけれども、今後の調査の際には、そのあたりも留意していただけるといいかなと思っております。

(田村再質問)
もう一つは年代別ということで伺いました。30代の満足度が低い、年代の中で一番低いという結果が出ております。これは大変わたくし大きな問題ではないかというふうに考えております。これはぜひ市長に問いたいなと思っているんですが、この30代の市への愛着度ですとか、日ごろの住み心地が低い理由として、「子育て支援や教育が充実していない」このように回答した方が、割合が高いという答弁でございました。私は子どもがど真ん中で、子どもにやさしい街をつくっていく中で、この子育て環境を理由に不満を持たれる方がいるというのは、大変大きな問題ではないかと思っています。今定例会も含め、例えば給付金のあり方について、所得制限を受ける方に対する対応をどうするのか、あるいはその対象となっていてもなかなか届いていないところがあるんじゃないかという指摘ですとか、医療費や給食費の件ですとか、さまざまな提案あったと思います。ご答弁ですと、ほとんどが「検討します」あるいは「他自治体の動向を注視します」とか「調査研究します」ということで、もちろん、検討していただくのはいいんですが、なかなかそこから前に進めないんじゃないかという印象もあります。国や東京都の財源があればやる、あるいは国の方針が出ればやるというのがあるんですが、西東京市が率先してこれをやろうという姿勢がなかなか見えてこない。この市長の「子どもがど真ん中」の本気度が問われているんではないかと思っているんですけれども、市長はこの結果も含めて、市長が進めたいと思っている「子どもがど真ん中のまち」。この本気度を市長の方からお答えいただきたいと思います。

(市長答弁)
私自身、「子どもがど真ん中」ということで子どもに政策の柱を置いてさまざまな事業など考えているところでございますけれども、特に今回の調査結果に基づいて、詳細な分析はこれからだと思うんですけれども、やはり30代の方々と市との関わりっていうこの部分がどうなのかといったようなことであるとか、後は比較的いまマンションとか戸建て住宅が増える中で、特にお子さんをお持ちの方が、西東京市に比較的住まれていると、転入されているといったこともみられるのかなと思っております。そういう意味では、30代の方もそうなんですけれども、特に若い世代の方の声をしっかりと聞いて、そして、私が進めようとしている「子どもがど真ん中」、ここの項目でいきますと子育て支援、教育の充実、このあたりにどう政策を反映させていくのか、このあたりが今後さらに力を入れていかなければいけない、そのように考えております。

(田村意見)
ありがとうございます。本当にいま若い世代、30代ということに限ったことではなくて、子育て世帯の方が西東京市を選んでいただいて、移ってきていただいているのは非常にありがたいことであります。ただそこで、「いやあ、前に住んでたところの方がよかったな。西東京市、子どもがど真ん中と言っているけれども、どうも中身はあんまりど真ん中ではないな」と思われるようなことがないように、これから若い世代の方の声をしっかり聞いていただいて、取り組んでいただきたいと思います。
この「子どもがど真ん中」というのは私が言ったわけではなくて、市長がね、まさにおっしゃっていることでありますから、これがスローガンだけなのか、内容が伴ってくるのかということはこれから問われていると思ってます。
大竹議員からも紹介がありましたけれども、明石市長の話、私もオンラインの学習会で聞きました。5つの無料化でまちの好循環を生んで、9年連続人口増、そして税収増というところで、非常に良い循環を生んでいるということであります。ぜひこの子育てだと西の明石市、東だと流山市という感じになっていますけれども、ぜひ西東京市もその中に名前が挙がってくるような自治体になっていただきたいと思っていますし、私も西東京市がよくなるための政策が進んでいくのであれば、市長を応援していきたいと思っておりますから、私の市長に対するエールだと思って聞いていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

(田村質問)
2 踏切対策について

市内の踏切については長年課題として取り上げられ、今も多くの市民の方から声をいただきます。平成26年3月の西東京市交通計画では、生活交通が主な踏切の安全対策の推進として、「課題のある踏切について速効対策を推進します」、自動車交通量の多い踏切の対策として「現地の状況から実現可能な対策を検討し実施します」とあります。また、本年3月の西東京市交通安全計画では、踏切道の安全を図るための措置として、「必要に応じて踏切の改良についても関係機関と協議し、対応を図ります」とあります。
そこで伺いますが、平成26年3月の交通計画策定後これまでの間、何らかの具体的な対応が図られた踏切はあるのでしょうか。また、今後具体的な対応が取られる予定の踏切はあるのか伺います。
踏切の拡幅については私が議員になって初めての議会でも質問をし、その時のご答弁で、「踏切のみの拡幅では踏切内に歩行者や自転車、車両が滞留してしまうおそれがあり、踏切に接続する道路の拡幅があわせて必要」とお答えいただいております。その当時は、接続する道路を拡幅するというのは簡単なことではないなと思ってしまったのですが、なかなか諦めきれず、今回改めて市内のすべての踏切を訪れ、メジャーを片手に実際に幅を測るなどしてまいりました。
その結果、接続する道路の方が歩行空間が広く、踏切内がむしろ狭くなっている踏切も複数あり、再度何とかならないのか伺いたく質問をいたします。
住吉小学校の北側や栄町の健康広場の前を通る道路、市道207号線上にある保谷第8号踏切は、踏切の北側で路側帯が155センチ程度、南側は110センチ程度ありますが、踏切内のカラー舗装部分は70センチ程度と狭くなっています。
また、西東京中央総合病院に隣接する市道123号線、府中道にある田無第3号踏切は、踏切の北側は145センチ程度の歩道があるものの、踏切にかかるところで歩道がなくなってしまい、歩行者は車道側へと押し出される形になり、踏切内は90センチ程度のカラー舗装となっています。南側には125センチ程度の歩道があります。なお踏切西側には、歩行空間がありません。
田村調べの数値ではありますが、いずれの踏切も踏切内の歩行空間が接続する道路よりも狭められており、踏切内ではなく踏切外がボトルネックとなっているのではないでしょうか。拡幅を行うべきであると考えますが、市長の見解を伺います。
ひばりヶ丘駅東側、市道209号線、地蔵通りの保谷第11号踏切、東伏見駅西側の東伏見第1号踏切、府中道よりも1つ田無駅寄りになります田無第2号踏切はいずれも踏切内にカラー舗装された歩道部分が存在しない踏切となっていますが、接続する道路には路側帯があるなど、拡幅ないしカラー舗装された歩道部分を設けることは可能ではないかと考えます。見解を伺います。

(市長答弁)
平成26年3月に策定した交通計画では、東京都が策定いたしました「踏切対策基本方針」に鉄道立体化検討対象区間として位置付けられている区間について、連続立体交差化の実現に向けた取組を進めることとしております。
また、歩行者専用や一定の対策が実施され、顕著な課題が生じていない踏切を除き、交通の錯綜が顕著な踏切につきましては、抜本対策の支障とならないよう速効対策を検討することとしております。
これまで、一部の踏切において、踏切内で歩行者が通行する部分へのカラー舗装による安全対策を実施しておりますが、引き続き、検討対象である踏切の歩行者、自転車、自動車等の交通量や利用者の動向を注視し、交通の円滑化や安全対策として効果的な対策の検討に努めてまいります。

(田村再質問)
まず答弁の内容で少し確認させていただきたいところがありますのでそこを先にお尋ねさせていただきたいと思います。「これまで、一部の踏切において踏切内で歩行者が通行する部分へのカラー舗装による安全対策を実施した」ということでございましたけれども、この一部の踏切というところが具体的にどこのことなのかわかったら教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

(まちづくり部長答弁)
一部対策をした踏切というのは、ひばりヶ丘駅の西側にございますひばりヶ丘第1号踏切、このあたりを対策を講じてきたところでございます。

(田村意見・再質問)
ありがとうございます。ひばりヶ丘の第1号踏切ということで、ここは非常に市民の方からもお声が多いところで、駅のすぐ横のパルコの前のところになりますけれども、ここのカラー舗装ということでありますけれども、逆に言うとその一か所ということなのかなというふうに思っております。
この踏切対策については市内にいま22か所踏切があると承知しておりますけれども、なかなか、もちろん課題がたくさんあるんで進まないんだとは思いますけれども、なかなか進まないというところであります。抜本的な対策としては当然この連続立体交差化の実現に向けた取組を進めることとしているというご答弁で、私も進めていただきたいとは思っておりますけれども、これは確認にもなりますが、いま進めています井荻~西武柳沢間、これがいま進んでいますがこの事業の完了予定がいつになるのか。またこれが完成することでいくつ踏切がなくなるのか。あわせて、ひばりヶ丘~東久留米間、田無~花小金井間、こちらの検討状況についてもあわせて伺いたいと思います。

(まちづくり部長答弁)
西武新宿線の井荻駅から西武柳沢駅間、こちらの連続立体交差化事業計画につきましては、現在、東京都におきまして、用地測量等説明会の開催方式、それから時期等について検討を行うなど、開催に向けた準備を進めているという状況でございます。
そのうえで今後の事業スケジュールといたしましては、ただいま申し上げました用地測量等を実施した後、都市計画事業認可を取得するという予定で動いておりまして、その際の事業期間は、15年間を想定していると東京都から伺っているところでございます。本区間で連続立体交差化、こちらを実現することで解消する踏切でございますが、市内では2か所ということになります。
西武新宿線の田無駅から花小金井駅付近、それから西武池袋線のひばりヶ丘駅から東久留米駅付近の2区間につきましては、同じく池袋線の大泉学園駅から保谷駅付近、こちらの区間と合わせまして、平成16年になりますが東京都が策定いたしました「踏切対策基本方針」におきまして、連続立体交差化を検討する区間という位置付けとなっております。
市といたしましては、これらの区間の連続立体交差化の早期実現、こちらに向けた要請活動を東京都ならびに西武鉄道株式会社に対して、多摩北部都市広域行政圏協議会を通じて行っております。
今後も、関係自治体や多摩北部都市広域行政圏協議会と連携し、鉄道の連続立体交差化の早期実現、こちらに努めてまいりたいというところでございます。

(田村意見)
詳しくご答弁をいただきましてありがとうございます。まず、井荻~西武柳沢間については事業期間15年間を想定しているということであります。ですので、いま令和4年度ですから、令和19年度ぐらいまでは想定されるということで、まだまだかかるということであります。
そして、なくなる踏切の数は2か所ということでありますので、先ほど申し上げた22か所の踏切からすると1割ということでありますので、もちろんこの踏切がなくなって、連続立体交差化することは、当然これ西東京市だけのことではないので、お隣の練馬区さんですとか杉並区さんですとかともかかわってくる話なので、その全体での効果ということになるんですけれども、ただ西東京市というところで言うと2か所だということでありますので、これはまだまだこの問題解決には遠いのかなと思っております。
それから田無駅~花小金井駅付近、ひばりヶ丘駅~東久留米駅付近の2区間については検討区間として位置づけられているということでありますから、今の状況としては早期実現に向けた要請を行っているという段階ですよね。私も多摩北部都市行政圏協議会、審議会も出させていただいておりますけれども、ここでも要望を上げているというのも承知しておりますが、まだまだこれは先が見えないということでありますので、果たして、本当にいつできるのかなという状況であります。これから西東京市は数十年の間は多くの踏切と付き合っていかなければいけないのかなと思っておりますので、そういった意味でも、なんとか今できる速効対策と呼ばれるものをなんとかやっていただきたいなというのが私の願いでございます。

(田村再質問)
個別の踏切についていくつか私から質問させていただいてそれについてはご答弁、個別にはなかったんですけれども、効果的な対策の検討に努めるとかということのご答弁だったんですが、改めて伺いたいなと思っています。私はメジャーをもって測量をさせていただきましてですね、先ほど百何センチとかっていうお話もさせていただいたんですけれども、本当に踏切の中が狭いんですよね。踏切の前後の道は幅があっても、踏切の中をぎゅっと狭くされてしまっているという状態になっておりますんで、以前いただいた答弁ですと、踏切を広げると、前後の接続する道路が狭いんでボトルネックになります、踏切の中に人が取り残されてしまいます、自転車が取り残されてしまいますということだったんですけれども、踏切の中が狭いんですよね、逆に。前後の道は数十センチ広いんだけれども、踏切の中が狭いということで、私は、以前の答弁を伺うと、拡幅をできないという理由はないんではないのかなと思っています。もちろん西武鉄道さんが、費用もかかることですからやるのかどうかっていうご判断はあると思いますけれども、やれない理由ではないのかなと思うんですけれども、このあたり部長の見解ありましたらお聞かせいただけますでしょうか。

(まちづくり部長答弁)
先ほどご答弁いたしました平成16年の踏切対策基本方針というのがございます。この中で改めて連続立体交差化事業を検討する区間等の差別化がなされて、一定整理をされたうえで、現在要請等に移っているわけでございますが、当時、全踏切を見る中で、具体的に申し上げますと東伏見駅の東側の踏切、武蔵関5号と言います。それから、田無の府中道、先ほどご指摘いただいた府中道の西側の五軒家通りという踏切がございますが、当面の対策としてはこちらの2つの拡幅をしたという経緯がございます。
ただその際、府中道の隣の踏切にあたって、ご指摘にあった通り府中道の検討もしたんですが、道路の接続、動線等の難しさがありまして、隣の踏切をまず拡幅をするといった対応をしたという経緯もございます。現時点では、当面は拡幅する踏切等の想定はございませんが、歩行者の安全等、十分配慮しながら、どういった対策があるべきかは検討してまいりたいというふうに考えております。

(田村意見)
色々と今までの経緯も含めてご説明をいただきましてありがとうございました。五軒家通りの方を広げたんだというご説明でございます。
この田無第3号踏切は、私も初めて当選してから何とかしたいなと思っているところでありますけれども、特に病院が目の前にあるということで、その病院側には歩道がない、舗装されたところ、カラー舗装がないということで、非常に危険性が高いと思っています。
また、昨日ですか一昨日ですか、はなバスからのアクセスルートいうことで佐藤公男議員が質問されて、南町6丁目のバス停というご紹介もありましたけれども、なかなかそこからあの踏切を通って病院にアクセスっていうのは非常に危険性が高いのかなと思っています。特に病院でありますのでね、例えば松葉づえをついている方ですとか、ご高齢の方というのも当然いらっしゃるんだと思うので、何かご検討を本当にできることがないのかっていうことは考えていただきたいなと思ってますし、私も測ってましたら、そこにお住まいの方なのか大家さんなのかわかんないんですが、「不動産屋さんですか」って言われたんですけれど、「いえいえこの踏切のことを今度取り上げたいと思っているんです」って言ったら、「ぜひよろしくお願いします」と言われましたので、なんとかならないかということで取り上げさせていただきました。ぜひよろしくお願いいたします。

(田村質問)
3 特色ある駅づくりについて

駅そのものを特色あるものとして、まちの魅力向上につなげる事例があります。西武鉄道でも、商業施設「メッツァ」の開業を契機に、飯能駅が北欧風デザインの駅舎にリニューアル。池袋駅と豊島園駅は、映画『ハリーポッター』の世界をイメージした内装にリニューアルされる予定となっています。また、京王・小田急の多摩センター駅は近くにサンリオピューロランドがあることから、ハローキティに会える街として駅を含めたまちづくりを行っています。
西東京市内には、『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』などのアニメ制作を行うシンエイ動画をはじめ、多くのアニメ制作会社があり、『あたしンち』や『ケロロ軍曹』の舞台としても知られています。アニメの舞台を訪れる聖地巡礼の人気は高く、こうしたアニメをPRできるような駅をつくれないでしょうか。また、後に下野谷遺跡について質問いたしますが、東伏見駅は今後連続立体交差事業により駅舎も新しいものになると考えられ、縄文遺跡を感じられるような駅とすることで、観光資源としての遺跡のアピールにもつながると考えます。このような特色ある駅づくりについて、西武鉄道に積極的に提案することを望みますが、見解を伺います。

(市長答弁)
西東京市都市計画マスタープランでは、分野別のまちづくり基本方針の一つとして、交通環境整備についての方針を定めております。
具体的には、人と環境にやさしい交通環境の整備において、鉄道・駅周辺では「鉄道駅舎の改善にあたっては、利便性や安全性の向上、地域にふさわしい個性あるデザインの採用などについて要請」するとしております。
これまでも、田無駅や保谷駅については市街地再開発事業にあわせて、ひばりヶ丘駅についてはバリアフリー化にあわせて、国や東京都、市の補助により自由通路やエレベーター、エスカレーターが整備されるとともに、駅舎の建替えや拡張が行われたことで、駅が地域の顔となっているものと認識しております。
今後、駅舎が改善される際には、地域資源を生かした整備についても、鉄道事業者に要請していければと考えております。

(田村意見)
都市計画マスタープランで「地域にふさわしい個性あるデザインの採用などを要請する」、そのように書かれているというご紹介でありましたけれども、今の市内の駅がそうなっているかどうかというところであります。もちろん田無の駅ですとか、ひばりヶ丘の駅ですとか、エミオができたりということで非常にきれいになっておりますけれども、なかなかこう、個性あるデザインというところまでいってるかどうかというところは、ちょっと私わからないところです。
先ほどアニメの話なんかもしたんですけれども、小田急線の登戸駅というところに行きました時に、登戸駅は近くに藤子不二雄ミュージアムがあって、ドラえもんの内装になっているんですよね。エレベーターがどこでもドアになっているんですよ。そのどこでもドアに入るとホームに行けるというようなしくみになっています。まあ、なかなかどこでもドアで新宿駅まで行けるというようなまだ技術はないようですけれども、ホームには行けるということで。そういった世界観がある駅ですごくいいな、こういうことがやれたらいいのになと思うんですけれども、ぜひこれはご検討いただきたいし、東伏見の駅はこれから高架化によって駅舎も当然変わっていくと思いますので、そういったタイミングをぜひ捉えて要請をしていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

(田村質問)
4 ポイ捨てについて

市内の道路や公園、特に植え込みの中や物陰、グレーチング蓋の排水溝などにたばこの吸い殻をはじめとするポイ捨てが見られ、市民から苦情も寄せられています。ペットが口にする、子どもが触れるなどの危険性もあります。このような現状に対して、市でできることはないのでしょうか。また、日常的な清掃をどのように行っているのかも伺います。
人通りの多い道路に面した個人宅では、自宅の敷地内や目の前にポイ捨てをされ、掃除に苦労しているという話も聞きます。市として注意喚起できないか伺います。

(市長答弁)
本市では、まちの美化と安全を推進する事業を実施し、路上喫煙やポイ捨てをまちの美観を損なう行為等として、その抑制と防止のために、清掃活動やマナーの向上を呼びかける啓発活動を行っております。
日常的な清掃につきましては、路上喫煙防止地区や公園などは委託により清掃を行っているほか、市民ボランティアの方に御協力いただき清掃を実施しております。
ポイ捨て等の注意喚起につきましては、マナーやモラルの向上を呼びかける啓発のほか、希望される方にはポイ捨て禁止の表示等を担当課で頒布しております。

(田村意見・再質問)
マナー向上を呼びかけているということはよくわかりました。また、日常清掃については市民ボランティアの方にもご協力をいただいているということで、本当にありがたいなと思っております。
ポイ捨ての原因というところで、ポイ捨てされているものの中で多いものがたばこの吸い殻だということが言われております。特に歩きたばこをして、それをポイ捨てしてしまうということで、ポイ捨てももちろんですけれども、歩きたばこに対してもぜひやめてほしいという声をいただいております。市として、この歩きたばこについてどのような周知を行っているのかを伺います。

(みどり環境部長答弁)
市長からの答弁にもありましたように、歩きたばこについて、まちの美化と安全を推進する事業の中で、マナーやモラルの向上の観点から呼びかけ等の啓発活動を行っているほか、ホームページ等でも周知を図っているところでございます。

(田村意見・再質問)
モラルとマナーということで呼びかけを行っているということですけれども、なかなか注意しても「そんなこと何か決まりがあるのか」と言われてしまう方もいらっしゃって、なかなか「いやマナーです」とか「モラルです」って言っても、なかなか、「いやでも何も決まりはないんだろ」と言われてしまう方もいらっしゃるんですね。
いま市内5駅の周辺は路上喫煙防止地区ということで指定をしていただいておりますけれども、当然このエリア以外だったら何でもいいんだということではないわけでありまして。もちろん周囲にしっかりと配慮をしていただいて、携帯灰皿なんかを持っていただいて喫煙されているという方、しっかりマナーを守っていただいている方もいらっしゃるかとは思いますけれども、歩行中の喫煙、あるいは自転車に乗りながらの喫煙について、非常に迷惑だという声も多いです。市内の他のエリアについても、こうした防止地区に指定するようなことができないのかをお尋ねいたします。

(みどり環境部長答弁)
路上喫煙防止地区の変更等につきましては、現在まで市内5駅周辺を路上喫煙防止地区にしてきた経緯をふまえ、今後の課題の一つとして調査研究をしてまいります。

(田村意見)
課題の一つとして調査研究ということでございます。ぜひ、研究していただきたい。今日のところはそこまでお願いしたいと思います。私も目の前で歩きたばこをしている人がいて煙を吸わされるというのは本当に嫌でありますけれども、これ好き嫌いの問題ということではなくてですね、例えば頭が痛くなったりですとか、人によっては目やのどの症状ですとか吐き気を訴える、そういった方もいらっしゃいます。受動喫煙症とも言われるわけですけれども、後藤議員が「香害について」ということで取り上げてましたけれども、これも好きとか嫌いとかいうことではなくて、具体的な健康面に被害が出るという問題でありますので、ぜひそのように捉えていただければありがたいと思っております。

(田村質問)
5 冷水機・給水機について

田無庁舎のトイレ付近に設置されている冷水機の使用ができない状態が続いています。いつから使用を中止しているのか。また使用を中止している理由は何か伺います。熱中症の危険が高まる時期を迎え、市民が気軽に水分補給できる冷水機の使用を再開すべきであると考えますが、見解を伺います。同様に、市内の文化施設、スポーツ施設における冷水機の運用状況についても伺います。
SDGsの観点から、ペットボトルの利用削減を目的として、市役所等の公共施設にマイボトル用のウォーターサーバー(給水機)を設置する自治体が増えています。このうち、今年4月1日に設置した板橋区のホームページを見ますと、「ウォーターサーバーは、板橋区ゼロカーボンシティ表明に基づく各種事業の一つとして設置されたもので、これにより、脱炭素社会の実現とSDGsの目標の一つである気候変動対策の一助とする」と書かれています。他自治体でも、ゼロカーボンシティを目指す取組の一環として設置するケースが多いようですが、本市においても導入する考えがないか伺います。

(市長答弁)
田無庁舎の冷水機につきましては令和3年の夏に、使用を中止したところでございます。また、保谷こもれびホール、スポーツ施設につきましては、令和2年3月の新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止による施設の休館に伴い、冷水機の使用を中止しております。中止の理由はいずれも新型コロナウイルス感染症感染拡大の防止のためでございます。
今後につきましては、厚生労働省からも「新しい生活様式」における熱中症予防にあたってこまめな水分補給の重要性が訴えられていることから、中止しているいずれの施設におきましても、冷水機の稼働を再開させる準備をしているところでございます。
次に、ウォーターサーバーの設置についてでございますが、自治体で導入している例があることについて情報は確認しておりますので、今後も研究を続けてまいりたいと考えております。

(田村意見・再質問)
中止しているいずれの施設でも稼働を再開する準備をしているという答弁でございました。非常に良かったなと思いますが、もう梅雨に入っておりましてですね、今週は梅雨寒ということであまり気温上がってないんですが、梅雨時期というのは非常に熱中症の危険も高まってますので、ぜひ早く再開できるように動いていただきたいんですけれども、この準備というのはどういった準備が必要で、どれくらい再開まで時間がかかる見込みなのかをお示しいただきたいと思います。

(総務部長答弁)
庁舎に関してでございますけれども、再開に向けた準備というところでは、この間、機械停止しておりましたので、特に衛生面ですね、こういった確認、あるいは配管の清掃、掃除といったところでいまメーカー等とも協議しながら準備をしているところでございます。明確に何日で再開というところまでいま申し上げられませんけれども、なるべく早く、準備整い次第、再開するように努めていきたいと考えております。

(田村意見・再質問)
ありがとうございます。熱中症の危険というのは非常に高まる時期になります。また、節電の話もありましたので、なかなかガンガン空調入れられないということもこれからあるかと思いますので、そういった面でもこの水分補給ができる環境は整えていただきたいと思います。
先ほど、文化施設、スポーツ施設どうですかということでちょっと伺ったんですけれども、こもれびホールとスポーツ施設の話はあったんですが、コール田無についてご回答なかったんで、コール田無がどういった状況かを教えてください。

(生活文化スポーツ部長答弁)
コール田無につきましても冷水機ございますが、この間こまめな消毒を行うなど、感染防止対策を図りながら使用してございます。

(田村意見)
ありがとうございます。コール田無は使ってたんですね。ということで、これどうして違ったのかなというところもあるんですけど、こまめな消毒をしながらということで使えるんであればね、他の施設でも使っていただきたかったなとも思いますが、それぞれの施設の特性などもあるんだとは思いますので、ぜひ他の施設、まだ止まっているところは早めに再開ができるように動いていただきたいと思っております。
コロナ対策というものはなかなか絶対というものはなくてですね、コロナを本当にゼロコロナっていうことでやるんであれば、本当に無菌室みたいなところに我々入るしかないんですけれども、やはり社会生活であるとかをする中で、バランスを取っていかなければいけないということだと思います。今回の冷水機の件もですね、やはりその熱中症ということの危険性、それが重いということを判断しての今回対応かなと思いますので、さまざま今までコロナ対策ということで、コロナの名のもとにやめてしまったことってたくさんあると思いますけれども、ぜひ見直すきっかけの一つにもしていただきたいなと思ってますので、どうぞよろしくお願いいたします。

(田村質問)
6 下野谷遺跡について

5月11日から25日まで、東伏見市民集会所にて下野谷遺跡特別展が開催され、私も見学いたしました。開催の目的、来場者数、来場者からの感想や意見にどのようなものがあったか伺います。
市民集会所を2週間以上という長期間使用することとなりましたが、本来の市民集会所としての利用ができないことで、地域住民への影響はなかったのかお尋ねします。
下野谷遺跡に関しては、これまでにも多くの市民から遺跡近くに展示施設がほしいという要望があり、議会でもたびたび取り上げられています。将来的にそうなることを私も望んでいますが、まずは今回同様、市民集会所を活用した特別展という形で、例えば春と秋、あるいは季節ごとなど、定期的な開催ができないかお伺いいたします。

(教育長答弁)
本年5月11日から25日までの15日間、東伏見市民集会所におきまして、下野谷遺跡を広く周知する事を目的とし、下野谷遺跡特別展を開催いたしました。
期間中、305名の方にご来場いただいたほか、近隣の東伏見小学校6年生75名の児童にも来場いただきました。
来場者の方からは感想など多くの意見をいただきましたが、一例といたしましては、「縄文時代や下野谷遺跡についてよく知ることができ、勉強になった」、「常設展示室を作って、いつでも土器などが見られるようにしてほしい」などの意見をいただいております。
特別展の開催にあたりましては、地域住民の方々の市民集会所の利用状況に留意して日程の調整を行い、地域住民の方々には、市民集会所の役割の一つである地域住民のコミュニティの場としても活用していただいたところでございます。
今後も、より多くの方々に下野谷遺跡を知っていただけるような取組を検討してまいりたいと考えております。

(田村意見)
特別展、たいへん好評だったようでございまして、私が行ったのは平日でしたけれども、休みの日にはかなりにぎわったということも伺っております。市民集会所の利用に留意してということであります。市民の方の利用もあるかとは思いますが、そのあたりとうまく調整をしていただいて、やっていただきたいなと思っていますし、将来的な地域博物館をここへ作りたい、そういったお声もあるわけであります。多くの方にこの下野谷遺跡を見ていただく、そして現地で土器に触れていただいたり、下野谷遺跡の歴史に触れていただけるような場面があれば、これからのさらなる機運醸成にもつながっていくのかなと思います。「縄文ブーム」という言葉も納田議員の方からありましたけれども、西東京市の貴重な地域資源でありますので、これを最大限生かして西東京市のさらなるPRにつなげていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。以上で質問を終わります。

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