都知事選挙が終わり・・・

東京都知事選挙は、現職の小池知事が3選を果たすという結果に終わりました。史上最多の56名が立候補する選挙となりましたが、政策論議以前に、ポスター掲示板や政見放送のあり方が注目され、こんなことが許されるのか?と感じた方も多かったと思います。

自分の初選挙を振り返ると、選挙公報や届出書類は事前審査があるのに、ポスターは何の審査もなく、えっ?いいの?と思った記憶があります。掲示責任者を明記することなど、必須の要件はありますが、ポスターに掲載する内容そのものはノーチェック。事前の検閲にあたるようなことはすべきでないとは言え、立候補者と全く関係のない人物やフレーズが掲載され、大量の立候補者を出した政治団体がポスター掲示枠を「ジャック」するなど、想定外の事態となりました。西東京市内でも、私が確認した限りですが、田無駅北口広場の掲示板など、複数個所で同様のポスターが大量に掲示されていました。

実はその予兆は少し前からあり、2022年12月の西東京市議会議員選挙でも、立候補者とは別人の顔写真のポスターが掲示されていました。この時は規模も小さかったため、大きな話題になりませんでしたが、この頃からおかしくなったと考えられます。当選ではなく単に注目を集めることが目的、「禁止とは書いてないんだからいいでしょ」という世界になってしまったのは非常に残念です。

また、小池氏、石丸氏、蓮舫氏の街頭演説を実際に見に行ったのですが、特に現職の小池氏の演説会場で、多くの市民がプラカードを掲げ、演説中も大声を出している光景が目につきました。私は、プラカードを掲げてもいいし、批判も大いにしていいと思います(その通り!と思う内容もありました)が、演説とは無関係に罵声を浴びせ、演説を妨害する行為はいかがなものかと。ご自身が応援した対立候補にも、決してプラスにならないのでは、と思います。

 

政治活動、選挙活動はできる限り自由に、制約を設けないのが理想ですが、今回の都知事選を見ると、何らかの歯止めをかけざるを得ないのではと思います。公職選挙法についての議論が進むことを期待します。

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