10月27日に投開票が行われた衆議院議員選挙は、政治とカネの問題が逆風となり自民党が大きく議席を減らす一方、立憲民主党、国民民主党、れいわ新選組などが議席を伸ばす結果となりました。
西東京市の属する東京18区の結果は以下の通りです。
自由民主党 福田 かおる 99,002票 <当選>
立憲民主党 松下 玲子 96,820票 <比例当選>
参政党 徳永 ゆきこ 19,496票
日本共産党 樋口 まこと 18,512票
私は前回の投稿で紹介した通り、松下玲子候補を応援する立場を表明し、何度か応援にも入りました。結果は、2182票差で小選挙区は福田かおる候補の勝利、松下玲子候補は惜敗率97.7%で比例復活となりました。ひとまずホッとしたものの、全国的に自民党への逆風の中、地元市長も務めた松下さんが小選挙区で敗れるという結果は、厳しく受け止めなければいけないと思います。
松下さんを応援した立場で言うのもなんですが、福田さんは率直に言って「いい候補者」だったと思います。福田さんとは地域のイベント等で顔を合わせる機会も多く、松下さんよりもこまめに地域を回っていたように感じます。新人でありながら、公開討論会での受け答えも堂々としており、いわゆる「裏金」問題についても直接の非難を浴びる立場ではありませんでした。
松下さんは都議会議員8年、武蔵野市長6年と政治経験豊富である一方、市長在任中に外国人住民にも投票権を与える住民投票条例を提案したことや、任期途中での退任に対し、批判する声もありました。今回、武蔵野市、小金井市、西東京市の3市の得票数を見ると、市長をしていた本来であれば「ホーム」であるはずの武蔵野市で3500票余り負けており、市長時代の行動を良く思っていない有権者が一定数いることを感じました。ちなみに、西東京市での福田さんと松下さんの票差は508票という文字通りの僅差でした。※画像はNHKの開票速報ページより
福田さんは街頭演説で、石破総裁にも「おかしなことはおかしいと言う」と宣言していました。その言葉通りの行動を期待します。松下さんは、武蔵野市が進めた18歳までの医療費無償化や、保育園の待機児童ゼロなどに触れ、自治体の財政力でできる、できないが決まるのは良くない、これを全国へ広げたいと訴えていました。実現するように願います。
色々なご意見はあると思いますが、東京18区の地域を知る国会議員が複数選出されることには意味があると思います。ぜひ、国会で競い合ってもらいたいです。