昨日、今日と選挙カーに関連して2つの契約書を取り交わしてきました。一つが「選挙運動用自動車燃料供給契約書」という長い名前のもの。実は選挙カーの費用のうち、車のレンタル費用、ガソリン代、運転手に支払う報酬については公費(税金)により負担されるのです(上限額はあります)。
この「選挙運動用自動車燃料供給契約書」は要するに、どこのスタンドで選挙カーにガソリンを入れるかを事前に契約しておくというもの。費用は選挙後に選挙管理委員会を通じて支払われます。手続きが面倒なためこの契約を嫌がるスタンドも多く、私もいくつか断られました。
もう一つは「自動車運転契約書」。これは選挙カーの運転手に支払う報酬に関する契約書です。日額上限12500円と決められています。選挙カーから演説できる時間は8時から20時ですから、12時間拘束で12500円は決して法外な額ではないかと思います。期間中運転をお願いする方の一人と取り交わしてきました。
ちなみに公費負担の対象となるのはこの選挙カー関連のほかには公営掲示板に貼るポスターの印刷代、「公選ハガキ」という選挙期間中に送ることのできるハガキの通信代です(ハガキそのものの印刷代は公費負担ではない)。市議会議員選挙の場合は上限2000通と決まっています。選挙で有権者に支持を訴える手法は他にも考えられそうですが、公費負担の対象が限られているので、どうしても各候補者は「せっかく税金から出るなら」と考えて同じような活動になっていくのです。これは地方レベルで決められる話ではありませんが、もう少し自由度を持たせられたらいいのにと思います。
とにかく書類が多いのもはじめて挑戦する人間にはハードルの高いところです。何度も経験のある議員、あるいは組織であれば同じようにすればいいことでも、はじめての人間にとっては間違いのないように書類をそろえるだけでも大変です。市民の立場でも役所の書類はとかく面倒くさいと思うことがあると思いますが、もう少し簡便にならないものかと思わされます。