12月17日に行われた12月議会最終日。閉会は午後11時13分と、私の記憶する限りコロナ前の2019年以来の遅さになりました。その要因となった最終日提出の補正予算については別途ご紹介していますのでそちらをご覧ください。
関連記事―保谷小学校で高架水槽取替へ 新学期への影響を最小限にせよ
採決結果一覧の中で、例によって賛否の割れたものを中心にご紹介します。
議案第73号 西東京市手数料条例の一部を改正する条例
建築基準法の一部改正に伴い規定を整備するもので、これまで国や都または市の建築確認は市だけが審査することができたが、民間機関でも可能となりました。
建築基準法の改正には規制緩和による弊害があり、緊急時、非常時に公的機関としての最終的なチェック機能を果たせなくなるとして、共産党が反対しました。
議案第74号 西東京市個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例
国が進めるシステム標準化・共通化に伴い対応するもので、就学援助費及び就学奨励費に係る事務について規定を追加するといった内容です。
マイナンバー制度の利用を拡大し、対象を広げるものだとしてとして共産党が反対。長井議員も反対しました。
議案第101号 令和6年度西東京市一般会計補正予算(第9号)
保谷小学校の高架水槽取替工事に関する補正予算は生活者ネットのみ反対。反対討論では「安全性に課題がある高架水槽の取替は一刻も早く行うべきで、苦渋の決断だった。反対の理由は、工事スケジュールが子どもたちへの配慮を尽くしたものとは思えない」と述べていました。賛成した私も同感で、私としても苦渋の選択でした。
陳情第7号 有機フッ素化合物(PFAS)の検査及び対策を求める陳情
自民・公明とその他で賛否態度がきれいに分かれる結果となりました。これまでには、自民・公明といずれかの会派が同じ賛否態度を取り、結果的に自公の主張が通ることもありましたが、今回はそうなりませんでした。また、付託された建設環境委員会では、委員長を除く委員8名の賛否が4対4の同数となり、委員長裁決で不採択となっていましたので、本会議で逆転するという珍しいケースとなりました。
この件では私も賛成討論に立ち、「4277名の署名の重みを受け止める必要がある。汚染の実態を知るため、本市でも井戸水の検査に取り組むべきである。血液検査について、血中濃度と健康との因果関係は明らかになっていないという趣旨の見解が繰り返し執行部から示されたが、海外での研究は進んでいる。環境省が出した手引きにも、疫学研究を行う上で血液検査を行うことも考えられると明記されている」などと主張しました。