保谷小学校で高架水槽取替へ 新学期への影響を最小限にせよ

12月17日の議会最終日。本来であれば、会期中に審査した議案や陳情等の討論・採決が行われ、終了後にはお疲れさまでしたとなるところですが、この日は午後11時を超えても議会が続くという異例の展開となりました。

遅くなった原因は最終日に提出された補正予算です。保谷小学校の高架水槽(屋上の貯水槽)が破損し、取替工事が必要だという内容です。経緯としては、10月22日に1回目の破損が発覚し、防水テープ等での応急処置を行い、児童への影響が最も出ない来年夏休みを利用しての取替工事を検討していました。ところが、それからわずか1か月足らずの11月21日に2回目の破損が発生、さらに強固な応急対策を実施し、今すぐ使用できない状況ではないものの、業者から極力早めの取替を推奨されたこともあり、直近の長期休業である春休みを使用して工事を実施することにしたということです。

高架水槽が受注生産となるため、発注後、納品までに3か月程度、納品後の工事期間は3週間程度を要するため、工事は3月26日から4月15日の予定とされました。しかし、これでは春休み中に工事を終えることができず、新学期にかかってしまいます。断水期間中は仮設の手洗い場、トイレの使用が原則となり、簡易水槽を設置するものの、校内のトイレは配慮が必要な児童のみの使用になるとのことでした。

夏休みの実施ではダメなのか、3月までの間に万が一さらなる破損で使用できなくなることはないのか、などツッコミどころが多々あり、答弁調整のためたびたび委員会がストップしました。

そもそも耐用年数が25年のところ、定期点検で問題がなかったとは言え、46年使用を続けていることも明らかになり、他の学校でも耐用年数を経過している高架水槽があることから、今後の施設管理についてを問う質問もありました。

最終的には賛成多数で可決になり、私も苦渋の思いで賛成したものの、新1年生に入学早々、仮設トイレを使うなどといったことはさせたくありません。高架水槽の納期、工期の短縮はできないのかなど、多くの厳しい意見が出ました。子どもの環境の変化が最小限になるよう取り組んでほしいと、私も本会議の討論で訴えました。

ちなみに、この補正予算には生活者ネットのお二人だけが反対という結果にはなりましたが、反対した議員も賛成した議員も、教育委員会が示した工事スケジュールには多くの課題があるという認識では共通していたように思います。むしろ、課題のある内容が賛成全員とならなくてよかったなと思っています。

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