12月3日に一般質問を行い、市長、教育長、選挙管理委員会事務局参与に質問しましたので報告します。池澤市長1期目最後の一般質問だったため、多くの議員から1期目の総括や2期目の向けた決意を問う質問が行われました。
市長は自らの1期目の評価について「やるべきことはすべてやり切った」と自信満々に答弁していましたが、公園遊具の更新における意見聴取では、当初ふりがなもイラストもない文字ばかりの案内を1枚掲示するだけで、本気で子どもの声を聞こうとしていたとは言えず、「子どもがど真ん中」が庁内で徹底できていない現状です。まだまだ課題はあると謙虚に臨んでほしいと思います。
学校給食への異物混入は安全安心を揺るがす事態と厳しく指摘しました。結果的に、マスコミ報道を後追いするようにホームページに報告が載ったことも残念です。給食調理員さんの作業環境の改善も求めました。
【動画が公開されました】
1.池澤市政1期目の総括と次の4年間について
質問:0分25秒~ 市長答弁:13分22秒~ 再質問/意見:37分04秒~
2.子ども会議と子どもの声の反映について
質問:1分22秒~ 市長答弁:17分04秒~ 再質問/意見:42分46秒~
3.公園遊具等の更新における意見聴取について
質問:3分02秒~ 市長答弁:19分15秒~ 部長答弁:32分06秒~ 意見:44分41秒~
4.学童クラブのタイムシェア事業について
質問:4分58秒~ 市長答弁:21分49秒~ 部長答弁:32分42秒~ 意見:45分32秒~
5.田無第三中学校の建て替えと複合化について
質問:5分56秒~ 市長答弁:23分47秒~ 部長答弁:33分29秒~ 再質問/意見:45分47秒~
6.田無駅南口交通広場について
質問:7分36秒~ 市長答弁:25分05秒~ 意見:47分54秒~
7.学校給食への異物混入について
質問:8分54秒~ 教育長答弁:27分59秒~ 部長答弁:35分07秒~ 再質問/意見:48分17秒~
8.衆院選における選挙事務の課題について
質問:10分54秒~ 選挙管理委員会事務局参与答弁:29分40秒~ 意見:50分20秒~
リンク:西東京市議会インターネット中継
①池澤市政1期目の総括と次の4年間
Q:1期目の市政運営に自身で点数をつけるとしたら何点か。
A:この4年間の様々な課題について、やるべきことはすべてやり切ったという思いを持っている。
意見:自信があることはいいが、過剰になってはいけない。まだまだ課題もあるという視点を持ってもらいたい。
Q:現在の西東京市は「子どもがど真ん中のまち」になったと自信を持って言えるか。
A:子どもたちの声が市政に届くようになったと実感を持っている。その声にしっかりと応えていくことが私たちの役割と感じている。
Q:次の4年間を担うリーダーに求められる資質、能力はどのようなものだと考えるか。
A:一言でいえば決断と責任だ。
意見:私は加えて発信力が必要だと思う。一つは市の魅力発信。市の取組もまだまだ知られていない。国や東京都に言うべきことを言っていくことも必要だ。
Q:これから選挙を戦う市長として、誹謗中傷や根拠のない事実で選挙が左右される状況についてどう考えるか。
A:選挙が変わりつつあるなという認識を持っている。その中でも、自分自身の公約、政策をしっかり伝えていくことが大事だと思っている。
②子ども会議と子どもの声の反映
Q:先駆的な取組として市内外に積極的にアピールすべき。今回限りのイベントに終わらせず、継続的に実施すべき。
A:子どもたちはそれぞれしっかりとした考えを持っており、とても有意義な意見交換ができたと感じている。子どもの意見を聞き政策に反映していくことを西東京市の文化にしていきたい。子どもの意見を聞くことに関し、手引を作成し、今年度庁内で研修を行い、全庁的に取り組んでいる。
Q:今後様々な事業を進める中で、子ども会議の意見、子どもの声を生かして事業が実現した時には、皆さんの声を聴いて実現したということをわかるように周知してほしい。
A:参加した子どもたちや市民に広く知られるよう周知していくことを工夫してまいりたい。
意見:これは子どもに限らない。これだけ市民参加の手続きをやっているので、皆さんの声を聴いて実現したことがわかるようにしてほしい。
③公園遊具等の更新における意見聴取
Q:当初設置された現地の掲示物や、QRコードから誘導される入力フォームには漢字にふりがながなく、子どもが回答することを想定した場合、適切ではなかった。文字だけでなく、具体的な更新後のイメージができるイラスト等が必要だったのではないか。
A:わかりづらいとのご意見をいただいたため、意見聴取実施中の「むくのき公園」及び「谷戸せせらぎ公園」において、子ども向けにわかりやすい現地看板を追加で設置した。むくのき公園では、公園遊具の配置場所が大きく変更される内容も含まれていることから、近隣の児童館と連携し、子どもの意見を丁寧に反映させることを目的として、説明会を検討している。
Q:先日実施された老朽化したスプリング遊具のリニューアルに関するクラウドファンディングについても、市の予算で対応すべきことではないかという意見を多数いただいた。根本的に公園にかける予算が足りないのではないか。
A:今年度より、西東京市公園改修計画に基づいた対応を行うため、これまで以上に修繕等の充実を図っている。
④学童クラブのタイムシェア事業
Q:3つのクラブで敷地内または近接する小中学校の教室等を一時利用するタイムシェア事業が試行実施されている。児童、保護者、指導員からどのような声があるか。
A:利用しているお子様からは広い校庭や体育館で遊べるから嬉しい、好きなお友達とたっぷり遊べる、といった声、保護者の方からは、子どもが過ごしやすいと言っている、タイムシェア先が家の近くのため帰りが安心である、といった声をいただいている。学童クラブ職員からは、タイムシェア先とお子様が分散することにより、落ち着いた環境で子どもを見ることができるようになったという報告を受けている。
Q:次年度以降に向けた見通し、教育委員会との調整の状況は。
A:短期的には、利用人数がピークを迎える時間帯におけるタイムシェアの実施が有効であると考えており、来年度に向けて学校と調整を行っている。中長期的には学校内への学童クラブの整備に向け、教育委員会及び学校と引き続き調整を行い、学童クラブの過密化の解消に取り組んでまいりたいと考えている。
⑤田無第三中学校の建て替えと複合化
Q:他の公共施設との複合化等の方向性についての庁内検討状況が示された。芝久保図書館は「施設の多機能化を検討」となっているが、どういうことか。
A:芝久保図書館については現状維持を基本として検討している。今後、学校図書室の多機能化や図書スペースの拡充等、学校における地域の図書サービスについて検討していきたい。
Q:けやき第二学童クラブを「複合化しない」とした根拠は。
A:今後の児童数の推計等も踏まえ、けやき小学校内への集約化について検討を予定している。
Q:複合化する相手方の利用者への意見聴取についてどのように考えているか。
A:地域の皆様、複合化等を実施する施設利用者の皆様のご意見を丁寧に幅広く伺いながら、方向性を整理していきたい。
⑥田無駅南口交通広場
Q:事業の進捗状況、事業完了の見通しは。
A:事業用地の取得率は約87%。今後、用地取得契約の締結を予定している件数は、3件となっている。残りの事業用地の取得に取り組むとともに、整備工事に向けた設計業務等の準備を行うなど、令和10年3月末の事業期間内の完了に向けて事業を進める。
Q:市民協働企画提案事業のU29チャレンジ部門で採択された「TANASHIマスマーケット」の詳細は。
A:12月23日から25日までの3日間、クリスマスマーケットを開催する予定。期間中は、ステージイベントの実施や出店ブースを設け、田無駅南口での街のにぎわい創出や、幅広い世代が楽しめるイベントが実施される予定。
Q:交通広場完成後の周辺の交通状況への影響は。
A:田無駅北口から発着しているはなバスの発着場所を、田無駅南口に変更の検討をするとしている。タクシーや一般の乗用車等の乗降の一部が北口から南口に移ってくることも想定されるため、一定の周辺の交通状況への影響があると考えている。
⑦学校給食への異物混入
Q:10/15に中学校で発生した事案、10/31に小学校で発生した事案、それぞれ当該校の保護者宛には通知が行われたが、当初の段階で市ホームページ等での公表を行わなかった理由は。結果的に報道が先行したことで、市が事案を隠していたような印象になってしまったのは大変残念だ。事案発生当初に適切な形で公表すべきだったのではないか。仮に新聞報道がなかったら、公表する予定はなかったのか。
A:まずは、事故のあった学校とその保護者の皆様に報告すること、保護者説明会を開催し、混入の原因と再発防止に向けた取組をご説明することを第一として取り組んできた。保護者説明会においては、今後の再発防止対策等の全市的な考え方をまとめて、改めて情報提供をさせていただくことをお伝えしており、段階を踏んでの公表となったが、当該異物混入のあった小学校・中学校両校の保護者の皆様に対して再発防止に向けた取組内容をお知らせするとともに、市教育委員会のホームページに掲載した。
Q:再発防止に向けた今後の対応として、調理機器の安全点検の徹底、異物混入対応マニュアルの整備、再発防止に向けた対策委員会の設置の3点を挙げているが、現場で働く調理員の環境改善の必要性についての認識はないのか。
A:学校栄養士から給食室の作業環境等について報告を受け、給食室の環境改善に必要な情報の収集をしている。
⑧衆院選における選挙事務の課題
Q:投票所で名前を呼ばれたくない人への対応として、都知事選から入場整理券の下部にチェック欄が設けられているが、今回の衆院選でこれを見落とし、名前を読んでしまう事案が複数発生したと聞いているが事実か。
A:多くの選挙人が投票へ来られる中、チェックを見落としお名前を読み上げてしまった事例が7件あり、ご迷惑をおかけしてしまい重く受け止めている。
Q:自治体によっては、氏名の読み上げを完全にやめ、入場整理券記載の氏名を指さして「ご本人様ですね」といった声かけをすることで本人確認するといったやり方をしている例もある。本市でも検討すべき。
A:多摩26市のうち11市で、投票所入場整理券の氏名を指さしながら、「ご本人様でお間違いないですね」などお声かけをし、氏名の読み上げを行っていない。本市でも次回の選挙からは、「ご本人様でお間違いないですね」などのお声かけによる本人確認を行う。
Q:解散から公示までの日数が6日間しかないなど、準備時間が短かったことによる影響があったのか。
A:10月27日の選挙期日も想定に入れて、各部署・関係機関と調整等を行っていたことから、他の選挙時と同様に、ポスター掲示場の設置や入場整理券の送付などを行うことができた。