毎年春休み、夏休みの時期に受け入れを行っている議員インターンシップ。この夏は7月25日以降順次受け入れを行い、高校生、大学生あわせて16名と、過去最多の受け入れ人数となりました。
従来から受け入れているNPO法人I-CASを通じての高校生に加え、今回はNPO法人ドットジェイピーから大学生を受け入れ。さらに、例年は数える程度だった私のHPを見ての直接応募が8名という嬉しい誤算でした(どうやら、とある塾の先生が私のインターンを宣伝したようです)。高校生は平均3日程度の短期ですが、ドットジェイピーからの大学生は8月から9月にかけて100時間以上という規定に沿って受け入れます。
基本の活動としては、議員の仕事や市議会のしくみについての座学と議場見学、市役所の各部署を回っての業務内容の説明です。各部署の職員の皆さんには、お忙しい中ご対応いただきありがとうございます。市議会で扱う内容が、いかに市民の生活に直結しているかを知ってもらえたのではないかと思います。
それ以外は、インターン生の来る日によって活動内容は様々です。
前半の活動の中でインターン生が印象に残ったと言っていたのが、旧ひばりが丘中学校跡地活用基本方針の策定に向けた説明会・意見交換会です。市が進めようとする計画に対し、近隣住民からは不安の声が出される。一つの事業を進めていくにも、多くの人の声を聞き、調整していく必要があるという現実を知る機会となりました。
その他、市の主催イベントへの同行として、ワイワイトーク(子ども会議)や、非核・平和パネル展などに参加してもらいました。7月、8月は議会の日程があまり多くありませんでしたが、広報委員会を傍聴してもらったほか、市が行う審議会や懇談会の傍聴をしていただきました。夏の時期ということで、地域の夏祭りを回るなど、地域行事に参加する体験もありました。
今回は大学生の受け入れがあったこともあり、単なる「見学」「体験」に留まるのではなく、テーマに沿って調べたり、考えたりしてもらう内容も取り入れました。具体的には、
・西東京市と近隣市の郷土資料室を比較し、より多くの人の来てもらうにはどうしたらいいか考える
・現在の産業振興やシティプロモーションの取組を知り、若者の視点でアイデアを出す
・西東京市の多文化共生の取組を知り、自分が住む自治体でどのような取組があるかを調べる
さらに特別プログラムとして、国会と都議会の見学を初めて実施しました。それぞれ、地元選出の福田かおる衆議院議員、桐山ひとみ都議会議員に案内していただきました。
私も国会の中に入るのは久しぶりだったので、大学生、高校生と一緒に新鮮な気持ちで楽しんできました。また、都議会の議場の中まで入ったのは初めての経験で、議長席や知事席を間近で見ることができました。福田議員、桐山議員、お忙しい中、本当にありがとうございました。
研修の締めくくりとして、街頭演説を体験したインターン生もいます。連日の猛暑日だったためどうしようかとも思ったのですが、概ね満足してくれたのではないかと思います。政治が私たちの生活に深く関わっていると知った、地域を良くするには市民一人ひとりの声と行動が必要だと学んだ、一市民としてできることをしていきたい、地方行政に携わりたいなど、率直な思いを語ってくれました。
高校生のインターンシップは8月中で概ね終了しますが、2か月にわたって参加する大学生の活動はまだ続きます。議会傍聴の中で、8月に見聞きした内容が取り上げられる場面を見ることになるかと思います。学生視点で、議会がどう見えるのかも、聞いてみたいと思います。