9月5日、一般質問のラストバッターとして市長や教育長に質問しました。
今回は議長の提案により、各議員が冒頭で手話による自己紹介を行うことになり、議場から拍手が起きるいつもとは違う雰囲気で始まりました。
市長からは、ワイワイトークでの子どもたちの声や、広島に平和大使として派遣された中高生の様子について、手元のメモではなくご自身の言葉で思いを語る場面がありました。大変ありがたいことではあるのですが、その分、再質問をする時間が想定より短くなってしまったので、一問一答でのやり取りが十分にできず、やや不完全燃焼に終わりました。
どうせなら、いわゆる核抑止論に対する見解や、最近見られる外国人を排除するような風潮についてどう考えるか、という問いにもっと自分の言葉で答えてもらいたかったなと思います。これらの質問には、市の計画に書いてあるような通り一遍の答えでした。
【動画が公開されました】
0.あいさつ、所見
0分33秒~
1.田無第三中学校建替複合化と周辺エリア構想について
質問:2分11秒~ 市長答弁:15分54秒~ 教育長答弁:35分25秒~ 部長答弁:38分45秒~ 再質問/意見:41分39秒~
2.子ども・若者の意見聴取について
質問:6分03秒~ 市長答弁:19分35秒~ 再質問/意見:47分32秒~
3.平和事業について
質問:7分19秒~ 市長答弁:22分46秒~
4.外国籍市民の増加と多文化共生について
質問:8分37秒~ 市長答弁:28分22秒~ 教育長答弁:34分36秒~ 部長答弁:40分24秒~ 意見:49分55秒~
5.エアコン購入費用の助成について
質問:12分17秒~ 市長答弁:30分19秒~ 意見:50分18秒~
6.選挙事務について
質問:14分12秒~ 選挙管理委員会事務局参与答弁:38分08秒~
リンク:西東京市議会インターネット中継
1. 田無第三中学校建替複合化と周辺エリア構想
Q:現地建替となったが、教育委員会としても最良の判断と思っているのか。
A:教育委員会からの意見書や建替協議会の検討状況を十分踏まえたものと考えている。
Q:駐車場、駐輪場、保育園の園庭により田無三中の校庭が圧迫されるのではないか。
A:教育活動等で使用する校庭を十分に確保した上で、校舎以外の駐車場、駐輪場、園庭などの必要なスペースを検討することになる。
Q:周辺エリア構想検討懇談会の「懇談会だより」を西原町3・4丁目に配布していると聞いた。田無三中と道一本隔てた東側の2丁目には配布されていない。配布エリアを見直すべき。
A:次回の「懇談会だより」は配布範囲を検討する。
Q:昨日の中村議員の質問で、市長は第1回の懇談会に出席せず、同時間の都議会議員選挙の応援に行っていたことがわかった。非常に残念だ。答弁で、今後、委員にはあいさつしたいというようなことを言っていたが、その後行われた第2回、第3回の懇談会には出席したのか。
A:出席していない。
意見:あいさつの機会はあったはずだ。今後の対応を注目する。
2. 子ども・若者の意見聴取について
Q:子どもによる施策評価の場として「ワイワイトーク」が開かれ、公園、図書館、公民館、児童館の4つのテーマについて様々な声が上がった。市長の率直の感想を伺う。
A:くつろげるスペースを望んでいると感じた。中学生からは学校施設を改善してほしいという声があった。いただいた意見や提案はすでに庁内で共有を図っている。
Q:昨年度に続いて高校生の参加が2名と少なかった。高校生世代への効果的な広報についての考えを伺う。
A:市内の各高校にポスターを掲示した。昨年度と比べ開催日を遅くしたことにより、周知を始めたのが遅くなったことが要因の一つと捉えている。
意見:インターンで高校生や大学生を受け入れたが、SNSでもXやFacebookは使っていない。InstagramやYouTubeショートを見ていると言われる。彼らの声を直接聞いて、どうすれば伝わるか考えるべき。
Q:子ども・若者審議会の中で、子どもがいる場所に出かけるアウトリーチが必要だという意見があった。
A:児童館に職員と大学生が出向いて出張ワイワイトークを実施した。
3. 平和事業について
Q:戦後80周年平和大使派遣事業として、中学生から高校生世代の公募が行われ、12名が広島に派遣された。中学生、高校生、それぞれ何名の応募があり、何名が平和大使として選ばれたのか。
A:中学生49人、高校生24人の合計73人が応募。中学生8人、高校生4人の計12人を派遣した。
Q:市長も平和大使と共に広島を訪れた。彼らの声で印象に残るものは。
A:2泊3日の中で振り返りの時間があり、式典で黙祷をすることの意味を真剣に議論していた。広島市長のあいさつが印象に残った、本川小学校での被爆の様子を視察し、学校という場でそういうことがあったんだと話していた。これらの経験を自分の言葉で語っていってほしい。
Q:平和記念式典で広島県の湯崎知事が核抑止論について厳しく批判した。市長の見解は。
A:市民と作り上げた「非核・平和都市宣言」で、「あらゆる人を傷つける地雷や武器をなくすこと。あらゆるものの破滅を招く核兵器をなくすこと。地球上から戦争をなくすこと」を広く宣言している。
4. 外国籍市民の増加と多文化共生について
Q:先の参院選で外国人をめぐる政策が注目された。一部には、排外主義と指摘されるような内容があったことは残念だ。外国人を排除するような風潮について市長が感じていることは。
A:本市では、国籍や民族などの異なる人々が、お互いの文化の違いを認め合い、外国人も地域社会の一員としてともに支え合う多文化共生のまちを目指し、取り組みを進めている。
Q:近隣住民とトラブルになっているといった報道を目にすることもあるが、そのような事例を把握しているか。
A:所管課である文化振興課では直接相談を受けていない。ごみ問題や騒音問題などルールが守られていないとの相談があれば、改善に向けて庁内関係部署が連携して対応する。
意見:文化振興課には相談はないとのことだが、他部署にも照会して集約すべき。
Q:多文化共生センターでの日常生活相談の件数と、特に多い相談内容は。
A:令和6年度の外国籍市民の日常生活相談実績は200件。そのうち70件が子ども、教育、学校に関する相談内容となっている。
Q:やさしい日本語の職員への周知・啓発について伺う。
A:新人研修や広報連絡会議のほか、希望者が参加できる庁内研修を実施して周知を図っている。
5. エアコン購入費用の助成について
Q:東京都が高齢者、障害者を対象に、東京ゼロエミポイントのポイント拡充という形で、最大8万円の補助を開始した。市としての周知は。
A:ホームページへ掲載したほか、福祉部門で相談があった際の案内、支援関係者が高齢者や障害者宅を訪問時に相談を受けた際に案内できるよう、関係機関に情報提供を行う等、周知が行き届くよう努める。
Q:今回の都の施策で対象とならない、低所得世帯に対する助成制度を設けるべきではないか。
A:管理運営方法などの観点から課題があると認識している。
6. 選挙事務について
Q:7月の参院選では期日前投票の利用が3割以上の増、ひばりが丘図書館では6割以上の増となった。混雑はなかったか。
A:特に最終日は混み合い、投票までに時間を要し並ぶ場面があった。
Q:以前提案した柳沢、東伏見エリアや、利便性の高いショッピングセンター等への期日前投票所の開設について検討する考えはあるか。
A:他の自治体の設置状況や投票率について情報収集を行い、引き続き調査研究する。