国分寺市役所の新庁舎を有志議員で視察

昨日、国分寺市役所の新庁舎を、多摩地域の有志議員でつくる「市民自治をめざす三多摩議員ネットワーク」のメンバーと共に視察してきました。今年の1月に開庁して以来、全国から視察が相次いでおり、私たちの受け入れで26回目だそうです。

立地はJR中央線の西国分寺駅から徒歩10分ほど。都立武蔵国分寺公園と隣接するみどり豊かな環境にあり、庁舎5階の「木漏れ日テラス」や、誰でも休憩や自習等で利用できる3階のリフレッシュスペースからは、公園の色づく木々が眺められました。

環境への配慮として、太陽光パネルや蓄電池の設置、ルーバーにより直射日光を遮るなどの工夫をしています。電力やガスは、再生可能エネルギーを活用したものを供給しています。また、免震構造を採用し、大画面モニターと壁一面がホワイトボードになった災害対策本部室を設置、大規模災害発生時に速やかに対応できる体制を取るなど、災害への対応力を強化しています。こうした機能は、最近の庁舎の標準装備と言えそうです。

1階は市民課や納税課などの窓口を、2階には教育や福祉に関わる窓口を集約。直線状で見通しの効く配置で、中央の廊下や待合スペースも非常にゆったりと空間が確保されています。職員の方が「イオンモール並み」と表現した広い授乳室や、静かな場所で気持ちを落ち着けるための「カームダウンスペース」も設置されていました。

市民の利便性向上が図られていることはもちろんですが、職員の働きやすさへの配慮も印象にのこりました。課ごとの場所は決まっているものの、席は課長以外はフリーアドレス。バックヤードにあたる部分に、ちょっとした打ち合わせや昼休憩等にも使えるスペースがあり、電子レンジウォーターサーバーも設置されていました。オンライン会議等で使える個室ブースや、一人で集中して業務にあたれるスペースもあり、業務効率が上がりそうでした。

実際に職員からも働きやすくなったという声があり、採用の面でも志望者の増加につながっているとのこと。優秀な職員の確保は、市民サービスの向上にもつながるので、大切な取組だと感じました。

議場も当然のこと、新しくてきれいでしたが、執行部席と議員席の間がかなり広く取られていて、ずいぶん距離が遠いなという印象でした。逆に、傍聴席と議員席の間は近く、しっかりと市民が監視できそうです。

なお、今回は時間がなくてゆっくり見られなかったのですが、新庁舎に隣接した東京都公文書館では企画展「渋沢栄一と東京」を開催中でした。さらにそのお隣には、東京都立多摩図書館があり、カフェ併設のおしゃれな建物でした。時間がある時にまた行ってみたいですね。

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