令和2年第1回定例会 委員会審査報告

1ヶ月前は、議会を終えたら旅行にでも行きたいな!と思っていましたが、まったくそのような状況ではなくなってしまいました。飲食業界にしても、観光業界にしても応援したい気持ちはあるのですが…
さて、若干の今さら感がありますが、簡単に3月議会の各委員会での審査報告です。議会日程も大幅に変更となり、短期間に多くの審査をしなければならず振り返りの余裕がなく今日になってしまいました。どうかお許しください。

【3月9日 予算特別委員会】
下記の補正予算4件が審査されました。

①令和元年度西東京市一般会計補正予算(第6号)
②令和元年度西東京市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
③令和元年度西東京市介護保険特別会計補正予算(第3号)
④令和元年度西東京市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)

この時期の補正予算は「精算補正」などと言われるもので、今年度の事業実績の確定によって当初予算を補正していくものです。質問が多かったのは不動産売払収入が補正前の7億1598万8千円から、補正後5億5773万8千円と、1億5825万円の大幅な減額補正となった点。これについて、富士町分庁舎跡地について当初は東京都に対し東伏見公園の事業代替地として売却を予定していたものの、都がこれを断念したため、住宅地として民間に売却したところ価格が下がったとの説明がありました。また、市道224号線(向台中央通り)の道路改良工事や、私道整備工事など多くの工事が、技術者が確保できないといった理由で入札不調となったことが取り上げられました。
私は、昨年の補正予算時に反対したプレミアム付商品券事業についてその実績を確認しました。住民税非課税者分については、対象件数22535件のうち購入引換券の交付件数は7558件と33.5%にとどまっていることが明らかになりました。当初から事務経費ばかりがかさむ事業で問題だと指摘していましたが、その通りになったようです。最終的な事業経費とプレミアム分として還元された額については9月の決算審査で改めて確認予定です。

結果:①は賛成多数(小峰委員は反対)可決 その他は賛成全員で可決

【3月10日 文教厚生委員会】
議案5件、陳情4件が審査されました。
委員会の様子はこちらのYouTubeページからどうぞ。

①西東京市障害者総合支援センターの指定管理者の指定について
②西東京市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
③西東京市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例
④東京都後期高齢者医療広域連合規約の一部を変更する規約
⑤西東京市国民健康保険条例の一部を改正する条例

①は西東京市障害者総合支援センター「フレンドリー」について、令和2年10月1日からの5年間の指定管理者として引き続き医療法人社団薫風会を指定するものです。
②は家庭的保育事業等について、連携施設を令和元年度までに確保することとなっていますが、この連携施設の要件を緩和するとともに、連携施設の確保について期間を5年から10年に延長するものです。
③は昨年10月からの幼児教育・保育の無償化に伴う給食費の扱いについて、10月から国基準で行っていた内容に合わせて、市の条例を改正するものです。
⑤は賦課限度額等の改定に伴う規定の整備です。基礎賦課額が現行の58万円から63万円に、介護納付金賦課額が現行の16万円から17万円に改定され、軽減対象となる所得基準額が改められます。これにより影響のある世帯数や、国民健康保険運営協議会での議論について質問があり、2割軽減から5割軽減となる世帯が41世帯、新たに2割軽減となる世帯が96世帯であることなどがわかりました。また、収入の多い方(保険料が上がる方)にご理解いただけるように進めていくべき、国が制度立て直しをするよう働きかけるべきといった意見がありました。

結果:すべて賛成全員で可決

次いで下記の陳情が審査されました。

2020年度国民健康保険料の引き上げを行わないこと、子どもに係る均等割保険料軽減措置を求める陳情

これは継続審査となっていた陳情です。
市側からは、子どもに係る均等割保険料軽減措置については、市独自の軽減対策は厳しい財政状況のため難しく、国に対して財政支援を要望していくという説明がありました。これに対し都内で5市が独自減免を実施しているが本市で行う場合の試算をすべきではないか、市は子ども条例を制定し、子どもの貧困に取り組むという方向を打ち出しているのではないか、市長の決断次第でできるのではないかという意見、できるに越したことはないが、財源をどこから持ってくるのかという議論が必要だという意見がありました。

結果:賛成4(保谷清-共産、中村-共産、かとう-ネット、森て)、反対5(遠藤-自民、田中-自民、浜中-自民、小幡-公明、佐藤大-立憲)不採択

市内の小中学校の社会科見学で市議会の傍聴を組み入れる事に関する陳情

主権者教育や地方自治について小中学校ではどのように教えているのか、タイミングにより特定会派の質問しか傍聴できないのではないか、議場の見学などをすれば良いのではないか、生々しい現場を見ることがいいのか、といった質問・意見が出されました。教育委員会側からは傍聴ができるという情報提供をもらう範囲ではできるが、必ず行くというのは課題があるといった答弁がありました。

結果:賛成なしで不採択

なお、本会議の採決でも賛成者はおらず不採択となりましたが、私は陳情者が述べている投票率の低下、特に若年層の投票喚起が必要であるという趣旨には大いに賛同するところであり、社会科見学としては難しいが、小中学生にもどんどん傍聴に来てもらいたいという意見を述べました。

西東京市内の病院にドクターカーを何台かふやすことに関する陳情

市側からは、救急搬送の体制については一定の基準(救急隊の現場到着時間7分以内)をクリアしているという説明がありました。また、陳情理由の中に個別の企業名が書かれており、議会運営委員会の話だが何らか対策を取っていくべきではという意見がありました。

結果:賛成なしで不採択

西東京市内の福祉施設をPFI事業で行うことに関する陳情

これまでPFI事業による設置実績、予定があるのかという質問がありました。趣旨について反対するものではないが、特定の企業名が挙げられていることから考えざるを得ないという意見がありました。

結果:賛成なしで不採択

【3月10日 建設環境委員会】
田村が所属する委員会です。議案3件が審査されました。
委員会の様子はこちらのYouTubeページからどうぞ。

①西東京市中小企業事業資金融資あっせん条例の一部を改正する条例
②西東京いこいの森公園及び周辺の市立公園の指定管理者の指定の変更について
③西東京市営住宅条例の一部を改正する条例

①は借換資金融資あっせん制度を新設するもので、市内事業者がすでに借り入れている資金を償還するための融資とあわせて新たな融資を受ける制度を創設するものです。利用件数の見込み、周知方法、他市の事例などについて質疑がありました。私からは、新型コロナウイルスの影響で事業者が厳しい状況に置かれることになることから、国や都の制度も含めて相談への丁寧な対応をお願いしました。
②は泉小わくわく公園の開園に伴い指定管理者の管理する施設を追加するものです。私からは公園の管理体制や、ボール広場の利用方法、具体的な開園時期を確認し、時期については早期に市民に周知するよう要望しました。
③は保証人の確保が公営住宅入居の前提とならないようにするため、国の公営住宅管理標準条例案の改正に伴う規定の整備等をするものです。

結果:すべて賛成全員で可決

なお、この他に陳情2件が付託されましたが、

原爆暦78年(令和4年)10月から東京都シルバーパスで、はなバスに乗れるように市議会で検討する事に関する陳情

については継続審査に、

伏見通りの交差点または信号に監視カメラの設置やパトカーまたは青色防犯パトロールカーの巡回の意見書に関する陳情

については陳情の中に特定の企業名を明記してあることから、扱いについて議長に差し戻して検討してもらうことになりました。その結果、この陳情については参考配布という形になりました。

【3月11日 企画総務委員会】
議案4件、陳情1件が審査されました。
委員会の様子はこちらのYouTubeページからどうぞ。

①西東京市手数料条例の一部を改正する条例
②西東京市印鑑条例の一部を改正する条例

いずれも自動交付機の廃止に伴う規定の整備です。質疑では他市の自動交付機の設置状況、本市での自動交付機とコンビニ交付の利用状況、マイナンバーカードの交付率等の質問がありました。マイナンバーカードの交付率は20%あまりで廃止する状況ではないのではという意見、廃止はやむを得ないが周知をしっかりすべきという意見がありました。

結果:賛成多数(共産党の藤岡委員は反対)可決

③西東京市個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例
④東京都市町村公平委員会を共同設置する地方公共団体の数の減少及び東京都市町村公平委員会共同設置規約の変更について

③は幼児教育・保育の無償化に伴い、西東京私立幼稚園等就園奨励費補助金交付要領の廃止したことに伴う規定の整備です。
④は福生病院組合より東京都市町村公平委員会の共同設置から脱退したい旨の申請があったために規約を変更するものです。

結果:賛成全員で可決

電子投票の導入を我が市から復活に関する陳情

市側からは電子投票を導入しても不在者投票等の対応のため投票用紙による投票も存続の必要があること、陳情事項にあるように電子投票か投票用紙による投票かを選べるようにするとかえって費用が増加すること、などが意見として述べられました。

結果:賛成なしで不採択

【3月17~24日 予算特別委員会】
下記の予算6件が審査されました。
詳細については割愛しますが、私の質疑についてはこちらのページをご参照ください。

①令和2年度西東京市一般会計予算
②令和2年度西東京市国民健康保険特別会計予算
③令和2年度西東京市駐車場事業特別会計予算
④令和2年度西東京市介護保険特別会計予算
⑤令和2年度西東京市後期高齢者医療特別会計予算
⑥令和2年度西東京市下水道事業会計予算

結果:
①は賛成20(自民9、公明5、立憲3、ネット2、納田)、反対6(共産3、小峰、森て、田村)可決
⑤は賛成23(自民9、公明5、立憲3、ネット2、小峰、森て、納田、田村)、反対3(共産3)可決
②③④⑥は賛成全員で可決  ※いずれも議長、副議長は委員に含まず

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