西東京市議会でも、必要に迫られてという面もありながらですが、オンラインを活用した取り組みが進められています。先週はオンラインによる他自治体への視察と、議員研修会が行われました。
7日月曜日には、広報委員会として安城市議会への視察を行いました。テーマは「議会ICTについて」。広報委員会で進めていたホームページのリニューアルに向けた検討の中でも、安城市議会のホームページが何度か話題に上り、タブレット導入などでも先行していました。加えて、昨年秋に先方の安城市議会が別件で西東京市を視察に訪れたという縁もあり、今回オンライン視察をお願いすることになりました。
安城市議会のホームページは「やるじゃん、ANJO!」のキャッチコピーや、地元のアマチュア俳優によるPR動画が印象的なのですが、正副議長の責任でFacebookをアップし、どの項目をどれくらいの人が見ているのかといったログもつかむといった取り組みもしているそうです。
参考リンク―安城市議会サイト
10日木曜日には、「西東京市のDX」と題した市議会全体の研修会が行われました。オンラインとリアルのハイブリッド開催となり、私は当日が悪天候だったこともありオンライン参加しました。講師の佐藤先生は、現在西東京市の情報政策専門員という肩書をお持ちですが、以前私が武蔵野大学の職員として働いている頃には、武蔵野大学の教員としての立場でお世話になった方です。
研修では、DXという言葉の定義から非常に丁寧に、わかりやすく説明していただきました。議会のデジタル化については、ペーパーレス化によるコスト削減といった量的効果に加え、情報共有や議会の信頼度アップにつながるといった質的効果があること、オンライン化は子育て・介護・障がいを抱える議員の活動が保障されるといったメリットがあること、但し本会議については「出席」の解釈をめぐり地方自治法の壁があることなどに触れられました。
政務活動のデジタル化については、「住民への情報発信へのSNSの活用は不十分。SNSは情報発信手段と思われているが、情報収集手段にもなる」という話があり、我が意を得たりという感じでした。
もちろん、デジタル化、オンライン化ですべて解決ではなく、「ネット難民への配慮」という話もあり、従来型の紙媒体の発信も大切ということですので、うまくバランスを取りながら私自身も活動を続けていきたいと改めて思いました。