昨日、今日と2日間、全国市町村国際文化研修所(JIAM)の主催の第2回市町村議会議員特別セミナーに参加しました。これまでJIAMの研修には何度か参加し、滋賀県の研修施設に泊まりがけで行っていたのですが、今回はオンライン受講という選択肢があったので、自宅からオンラインでの参加となりました。
講義は以下の4テーマでした。
①政策に強い議会をつくる-討議する議員・役立つ議会
中央大学副学長 法学部教授 大学院法学研究科教授 礒崎 初仁 氏
②市町村における脱炭素のススメ
公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES) 上席研究員 藤野 純一 氏
③人口減少時代における地域創生を進めるポイント
関東学院大学法学部地域創生学科准教授 社会構想大学院大学特任教授 牧瀬 稔 氏
④自治体DXの基本と議会の役割
磐梯町最高デジタル責任者 愛媛県・市町DX推進統括責任者 菅原 直敏 氏
いずれも中身の濃い話でした。
特に初日の議会のあり方についての講義では、執行機関の活動を監視する行政監視機能を中心にする「諮問型議会」から、条例制定等によって自ら自治体の政策をつくる「政策形成型議会」へ向かうことが改革の方向性として示されました。議会の政策力強化のための議員間討議の拡充、住民・有識者の意見反映・活用といった具体的な戦略の話もあり、少しでも近づいていきたいと感じました。
今日の人口減少時代における地域創生の話では、人口増を目指す自治体の取り組み事例を挙げ、対象層や対象地域といったターゲットを絞る重要性についての指摘があり、なるほどと思いました。民間のようにどこかを切り捨てるということはできないが、メインターゲットを決めることは重要であると。選挙の戦略にも同じことが言えるよなあ、と思いながら聞いていました。
90分の講義4本をオンラインで聴くのは集中力が切れそうになりましたが、参加した価値は大いにあったと思います。