ご報告が遅くなり申し訳ありません。3月28日に閉会した第1回定例会の議決結果一覧を掲載します。なお、令和5年度一般会計予算についてはすでにお伝えした通りです。
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ここでは、賛否が分かれた議案を中心にその内容をお知らせします。
議案第22号 令和5年度西東京市一般会計補正予算(第1号)
令和5年5月8日以降に行われる「令和5年春開始接種」の体制確保のための補正予算です。ワクチン接種については賛否両論ありますが、十分な情報提供をし、接種の効果とリスクを踏まえた上で接種を希望する方への体制は確保すべきという考えで賛成しました。反対は長井議員のみでした。
陳情第4号 西東京市国民保護計画の啓発に関する陳情
西東京市国民保護計画についての市民向けのわかりやすい広報、特に武力攻撃事態の市民の行動、避難場所、特殊標章の啓発を求めるものです。市でも啓発を行っていないわけではなく、HP等で現に国民保護計画についての周知を行っています。この陳情に対して共産党の中村議員、生活者ネットのかとう議員が反対討論を行い、国民保護計画そのものの問題点を指摘していました。私もその討論を聞き、賛成はしかねると考え反対しました。
陳情第6号 保谷庁舎解体後の敷地活用に関する陳情
保谷庁舎解体後の跡地を、敷地活用事業が決まるまで暫定市民広場として開放するよう求めるものです。実際、市ではクローバー等を植栽した広場として令和5年9月頃に一時開放する計画を発表しており、陳情者の願意は叶う方向で話が進んでいると思います。審査した企画総務委員会では、陳情者が望ましい形態として例示したトイレ、水飲み場の設置や、木柵撤去などが難しいとする質疑がありましたが、あくまで例として示したものであり、概ね陳情者の願意に沿った対応ができることを踏まえて、賛成としました。
陳情第8号 学校における新型コロナウイルス対策に関する陳情
①エアロゾル感染対策としての空気清浄機、中性能フィルター、CO2モニター等の導入検討、②感染拡大時にオンライン授業等で学びの保証、③マスク着用緩和後も、感染状況に応じた柔軟な対応、を求めるものです。
質疑から、②と③は現在も取り組んでいる内容であるとわかり、焦点は①となりました。私の所属する文教厚生委員会で審査され、CO2モニターの各学校への設置状況を確認。空気清浄機等については、各学校の判断で購入可能とわかりました。また、教室では常時換気を行っており、CO2濃度も低い状態が保たれていることがわかりました。そのため、一律に導入を進める状況にはなく、必要に応じて各学校で判断すべきものという立場から反対しました。
委員会提出議案第3号 学校給食費の無償化を求める決議
数多くの議員が本会議の代表質問・一般質問や、予算特別委員会で質疑を重ねましたが、市側から前向きな答弁はありませんでした。そのため、議会としての意思を示すため、すべての会派の代表と私が共同で提出したものです。市側からは繰り返し、市の独自財源で実施することは難しい、他の事業への影響が出るとの答弁があり、私自身も市が単独で小中学校すべてを無償化するのはハードルが高いと考え、まずは中学校や多子世帯を対象に可能な範囲から実施できないかと提案していました。決議の内容は、「国や東京都の動向に留意しつつ、市として財源確保に努める」というものになりました。反対は、納田議員と長井議員の2名で、納田議員は「健全財政に努めるべきだ」と反対討論を行いました。
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その他で特筆すべきものとしては、学生等応援特別給付金の実施に関する陳情が全会一致で採択されたことです。学生等応援特別給付金は、過去2年間実施されたものの今回の当初予算に盛り込まれなかったものです。私は委員会審査で、物価高騰が続いている中、キャッシュレス決済ポイント還元事業のように当初から市の独自財源を使って実施する事業があるのに、なぜ「動向を見る」必要があるのかと強く実施を求めました。